■三洋の羽根物
■羽根物第一弾「グラマン」
三洋の羽根物は初期から一貫して、甘い役物と良好な継続率を売りにしていました。
最初は平和等の大手機種に対抗する為に、従来機とは違ったゲーム性を狙っていた
のかも知れませんが、やがてはこちらが羽根物の主流となっていったような気がします。
グラマンは役物の制御部分にバグがあり、電子ライターの火花を台枠の金属部分に当
てるだけで羽根の開放が起こってしまった為、何度も対策機としての後継機が登場して
います。
兄弟機グラマンエイト。ゲージ等に特に変更点はないようなので、あくまでも
ゴト対策として登場したのでしょうか?
同じく兄弟機グラマンB
セルデザインはアニマルランドと同じですね。
又、それとは別に、玉の打ち出し部分を左上部に配置した実験機や、1アタッカーに
チューリップを使用した物なども登場しています。
*これは自分の思い違いで、変則スペックグラマンを出していたのは・・・・
なんとマルホン!!
当時、この独特の台枠を使用したグラマンを打った記憶があったのでてっきり
三洋と思っていましたが、マルホンも同じ役物を使用した羽根物を登場させて
いたのだそうです(驚
グラマンはVゾーンを広く、誘導し易い作りではあったものの、上部ステージで奥に
行った玉はその時点で完全に外れとなっていました。
この欠点を補うように登場したのが・・・・
■「交通安全」です
役物から奥行きを廃止し、全ての玉が下段に落ちるようにすると共に、一度の
開閉で複数の玉が羽根に乗ると入賞率が大幅にアップしました。
3分割の下段ステージ(中央がV)で奥行きがないのですから、当たり前といえば
当たり前ですね。
大当りになるとロボット警備員が狂ったように腕(羽根)を動かして玉を誘導するわけ
ですが、交通安全といいながら
玉突き事故を誘発していた
というのはどういう意味なんでしょ?
この機種にはラウンド間というものがほとんど存在しなかったような気がします。
BGMというにはあまりにも単調な、ギャーギャーとうるさいだけの開閉音が大当り終了
まで続いていた記憶があるのです。
入賞率が良い分、あっという間に最終ラウンドに到達してしまい、完走しやすいが出玉は
わずかなので、一気に打ち止めなんかは滅多に起こりません。
それだけに、開放台を狙うというハイエナ戦略がかなり有効だったのではないでしょうか?
当時としては珍しく、何度も新セルが登場しました。
最後に紹介するのは、斬新なデザインで人気があった
■クインテッドです。
この機種にはなんと上下ステージの概念が存在しません。
羽根の動きも独特で、上部が内側、下部が外側へずれるように開き、中央部分に出来た
スペースから入賞を狙うというものでした。
拾われた玉は、中央の穴に吸い込まれたら大当りというものです。
ステ-ジにウエーブがかかっており、左右どちらからでもVの手前の山を越えたら、
ほぼ大当りなのです。
入賞すればほぼ完走というスペックなのですが、出玉は下皿一杯にすらならない
程度でしたね。この台では打ち止めとか考えずに、とりあえず1箱(800個)位貯まったら
それで充分だったような・・・