サイバードラゴン
【メーカー】山佐
【販売年月日】2001年7月22日
【タイプ】A-AT
【特徴】ミッションクリアでAT抽選
大量リーチ目から始まった4号機はその後技術介入機→大量獲得機と進化を続け、サブ基盤を利用した
AT機で出玉性能は極限レベルに到達する事となりました。
そんな中、大手でありながら山佐はこのAT機の開発に消極的な姿勢を続けていました。
老舗メーカーにも得手不得手なジャンルというものがあり、山佐の場合集中系機種の開発には苦手意識
でもあったのでしょうか?
それまでにも幾つか登場はさせているのですが、そのいずれもが不評に終わってしまった事が原因かもしれ
ませんね。元々こういうスペックはサミーのお家芸でもありましたので、あえて競合を避けていたのかもしれま
せんが・・・
AT機がホールの主流となって、ようやく本腰を入れて開発されたのがこの台でした。
山佐の売りである大量リーチ目は姿を消し、押し順6択のシングルボーナスが内部的にほぼ毎ゲーム成立
しており、これをナビする事で大量出玉を実現しています。登場時は最低2連、連荘テーブルは最大256連と
いうのが話題だったのですが、実際に登場してみると独特のAT突入抽選でそこそこのヒットとなりました。
ATはチャンス目が契機となるのですが、ここでは先ず液晶のミッション発動抽選が行なわれます。
当選すると主に「何G以内」に「特定小役」を「指定回数」「揃える」又は「揃えない」という様々なミッションが出現
し、この条件をクリアするとようやくAT発動抽選となります(クリアしてもここで外れると終わり)
中にはクリアするとATが確定する「ドラゴンミッション」や100%クリアが確定する「プレミアミッション」等もあり
これらは設定だけでなく内部的な高確率・低確率状況によって出題の難易度が変化するようになっています。
最終的にはミッション中の6択の勘で決まるわけですが、技術介入性がほとんどない為初心者層には概ね好評
だったのではないでしょうか?
しかし、出目自体には山佐の色というものは全くなく、従来のファンには不評だったような気がします。
但し、AT機を登場させたといっても、これはあくまでも実験的な開発だったようで、その後話題になったのは
後継機のクレイジ-シャーマン位で本腰を入れていたのは、4号機の最後の主力であったST機でした。
従来のゲーム性を活かした上で、大量出玉の実現を全く別方面から模索していたのですから、山佐の出目に
対するこだわりは凄まじいものがありますね。
シェア的にはサミーやアルゼに遅れを取っていたものの、常に大手の一角と注目されていただけの事はあります。
4号機末期の在庫一掃的なリリース(特にお蔵入りAT機の連発)さえなければ5号機でもっと注目されていた
はずなのにねぇ・・・