さくらん坊将軍
【メーカー】バルテック
【販売年月日】2004年1月26日
【タイプ】B
【特徴】ストック機能非搭載連荘機
4号機の爆裂化はAT機自粛後もST機能を使用する事で収まる気配を見せませんでした。
このままではST機も規制がかかるのでは?と噂された頃、バルテックから従来とは又一味
違った連荘機が登場しました。
Bタイプと言う事で、ビッグ確率は84分の1と破格の数値となっていますがそのうち8割は
消滅(成立Pで狙っても揃わない)してしまうのです。
成立時に揃う制御(フラグ持ち越し)が選択されるとビッグを揃える事が出来ます。
連荘はこの消滅・持ち越しの制御を切り替える事で実現しています。
特定の条件を満たすと確変状態となり、その間(G数管理)に成立したビッグは100%揃える
事が出来るようになるわけです。
通常時の小役やボーナス成立時、更にビッグ中の小役等多岐に渡って抽選機会が存在します。
ほとんどは数G~100G未満というものですが、G数の上乗せもある上、プレミア的に777Gという
ロング確変も存在した為、ツボにはまった時の一撃性はかなりのものがありました。
又、84分の1という絶妙なビッグ確率がショート確変でも思わぬ連打を生み出したり、ロングでの
まさかの大はまり等様々な展開を見受ける事が出来ました。
出目制御も中々秀逸で、このシステムを大手メーカーが本格的に開発していたらと思うと悔やまれ
てなりません。しかしながら既にST機が成熟を迎えており、見た目の仕組みがほとんど変らないの
にわざわざ新たに手間のかかるプログラムを作り出す事はやはり面倒だったのでしょうか?
本当の確変方式を採用していながらほとんど陽の目を見る事もなくマイナー機としてその使命を
果たす事なく忘れ去られようとしています。
勿体無かったのは優れたゲーム性が演出面でほとんどフォローされていなかった事でしょうか?
筐体右のドットはかなり荒いサイズとなっており、意味不明の演出と分かり辛いデザインで初心者層に
受け入れられにくかったような気がします。
連続演出もワニから逃げるカエルがワニに喰われたら大当りというシュールなものとなっています。
又ビッグ中は逆押しで小役、順押しでボーナスインという仕組みでありながら、それをフォローすべき
ナビが全くなかったのです。その為、仕組みを知らない人は順押しであっという間にボーナスを終了
させてしまうという光景が頻繁に見受けられました。
大当り中に暴れん坊将軍のサウンドが流れたりする等、遊び心には満ち溢れていたのですが、最終
的な詰めの甘さと対象とすべき客層を絞り込めず、アイディアだけでの勝負となってしまったのもマイ
ナー機で終わってしまった要因でしょうかね?