リトルパイレーツ
【メーカー】オリンピア(コナミ)
【販売年月日】1998年7月
【(C)】コナミ
【タイプ】A
【特徴】ゲーム機メーカーとの本格タイアップ
平和と提携を結ぶ前のオリンピアは当時積極的に他メーカーとの技術提携を
進めていました。4号機初期にはタイヨー機種をOEMで提供していましたが、
これは4号機の開発に苦心していたタイヨーへの協力的提携でした。
リトルパイレーツはこの頃、スロット市場への参入を目指していたコナミと、シェアの
確保に苦しんでいたオリンピア両社の思惑が一致し、共同開発での登場となり当時
はかなりの話題となりました。
パネルの下部にコナミのロゴがある事から図柄はコナミのゲームキャラを使用して
おり、初心者向けのゲーム性を重視したものとなっています。
その最たる物はパチスロ初の「全回転リーチ」の採用でした。
この台はリール作動時にスロー回転で始動するようになっていたのですが、この時に
リプレイ図柄が揃っていたら、それがリーチ目(一部例外もあり)となっていたのです。
しかし、毎回始動時にリールを凝視するのはかなり労力のいる作業でしたし、ある程度
打ち込めば枠内停止形でフラグは察知できましたから、これはアイディアとしては面白
かったのですが、結局受け入れられる事はなかったようです。
個人的には、トータルの筐体デザインや、リールの配色バランス等かなりセンスの良さ
を感じていました。ここから数年後にはタイアップ機種が全盛となるのですが、そういった
トータル開発という面でのパイオニア的機種であったと認識しています。