このブログを更新する動機が頻繁に愚痴っぽくなってきているのがやや気になるが。。。
あまりハッとする事がない日常を過ごしているのでご勘弁を。

ムスリムの中でハラール認証に反対するグループ(?)ができつつある。
外国人はハラール認証の存在を自国から知っているし、特に日本に来て日本語も読めなかったりと食事に関して不自由が日本人より多いため、ありがたく捉える人の方が多いようだが、反対しているのは特に日本人に多いようだ。

未だかつて、この反対派の方々が我々にコンタクトしてきた事はないし、情報提供をした事もないし、接触がない。しかし、公共の場で大声でほぼ名指しで我々に対して否定的な発言を行っている。何が言いたいのかというと、全て憶測で、まともな資料も調査も無しにそれを行っているということに問題がある、ということ。これでは、ただの「うわさ」に過ぎない。それをもって、大勢の人に悪い「うわさ」を流すことの罪の重さを本人達は理解しているのだろうか。

「ハラール認証」発行している人たち、として横並びに全部一緒くたにハラール認証は悪だの、詐欺だの訴えられる。紙面にまで登場している。
ここでも、何度も書いているが、確かに、ハラール認証団体を名乗るものの中で、高額な数百万円を認証料として徴収していたり、輸出できもしないのに輸出できるとして取得させたり、妥当ではない監査内容であったり、無資格者が紙切れを発行しているに過ぎない行為であったり、なんでもかんでも認証を取らせるなど目も当てられないような行為が横行しているのは事実である。しかし、それはあくまで、認証を生業をしている者が行うことであり、認証を社会貢献としてしている我々の行うことではない。

はっきり言う。「我々の行いではない。」

必要な範囲での料金の徴収、イスラームを重視する我々と、ビジネスを目的とする利用者のバランスを保つ事、必要性に応じた認証をすること、出来る事出来ない事をはっきり事前に伝える事。有資格者、有識者が業務を行う事。
認証団体と名乗る以上は、当たり前のスペックである。

それと、あれらを一緒くたにして横並びに、「ほら、認証団体は悪どい」といわれても、何にも響かない。

それを訴える本人らは、ハラール認証の利用者である。この国にすんでいるムスリムが日本人であろうが、なかろうが、ハラール肉はどうやって買っているの?ハラールショップでハラールロゴのついた肉を買っている。
だったら、認証に反対できるわけないじゃない。

利用者なんだったら、認証が悪だなんて言えないじゃない。

矛盾。

「認証なんか関係無しにムスリムマイノリティーの国だからハラールじゃない肉でも食べるんです。」だったら、言い分は半分理解できる。

だけど、マイノリティーの国でもハラール肉やハラール製品が入手可能なのであれば、もちろんハラールであるものを選ばなければ、逆に罪になるのではないか。
大体、前途に含まれるファトワの根拠は元々すごく薄いハディースから引用されているらしいので、このファトワ自体の信頼性も低いというのが多くの学者の意見だそうだ。

じゃ、認証が必要なのは肉だけなのか?
野菜や果物にまで認証はいらない。依頼がきたら断っている。水も断った。日本の水はきれい。発展途上国の水は認証が必要であるが、日本の水はきれいだからいらない。
米も相当断っている。だけど輸出先があるので、輸出先から依頼があるので、というなら話しは別だ。需要に応対する必要はあるので。
もちろん、プロダクツの中でも断る製品もある。危険を伴う製品も断った。
しかしながら、肉以外の製品を認証してきたから、今、やっと肉の認証の需要までたどり着いた。土台も何もなしに、日本の特殊な肉業界が動くわけないではないか。
「国内ムスリムがハラール肉欲しがってるから、ハラールにしたって」といって、屠畜法も屠畜人も違い、利権もいっぱい絡む日本の伝統的な肉業界が、さっさとハラールに乗り換えて、動く訳がないではないか。
それが今やっと、動き出しているのだ。地道な下積みがあって、今があるのだから。
「肉だけハラール認証すればいい」そんな都合の良い話しをだれが聞き入れるのか。
それだけやっていたら、いつまでたっても日本ではフレッシュ肉を近所のスーパーで買えるようにはならない。絶対ならない Give and Takeが基本。物には順序がある。

いつまでたっても外国のカチコチの肉食べてる?
子どもに「これ噛まれへ〜ん」って言われて結局お魚や豆腐ばっかり食べさせる?


しかしながら、根本に戻ってみると、ムスリムがハラールに食を行わなければならない、ハラームを体内に入れるべきではない、それは物質的なことでもあるが、本来はとても精神的なことであるのだ。聖人やアッラーに近い人間は少しのハラームも体内に入れないし、身体に触れさせない。なぜか?アッラーの光が失われるからである。信仰心にも影響を来す。

ハラール認証を我々が行う理由はファルドキファーヤだからである。
私がマレーシアにすんでいたら、こんなことはする必要がない。マレーシア政府がそれをすでに行っているからだ。日本では、この分野において精通しているムスリムがいないので、それを構築する必要があった。また、それは一部のムスリムがすればその義務(イスラームの中での)は全うされるので、日本に住むムスリム全員が理解する必要もない。

だから、事情も、詳細も理解していないやからにとやかく言われる筋合いはない。

イスラームを教えるべき立場のムスリムは、自分の業務範疇でもないことに時間を無駄にするより、もっと大切なことを教える事がある。もっとやることがあるので、そちらに精を出して頂きたい。

昨日は、大阪のドン・キホーテ3店舗でハラール食材を取扱いを開始したニュースをフェースブックで流した。本の1日たってない時間で12000件回覧され、シェアが77件、いいねが190以上、この数とスピードは、普段もったりしているうちのFacebookにしたら、驚異的である。これだけムスリムはハラール食材が増える事を望んでいる。ありがたいと感じるのだ。
食材(素材)が増えれば、国内の飲食店だってハラール対応しやすくなる。
輸出が増えれば企業が潤い、国益にもなる。
地域も、国も、隣の家も、自分の家も潤う。
ムスリム家庭も潤う。

それでいいじゃないか。

なにがあかんの?

まとめ
①根拠無しで人の悪いうわさを流す事はハラーム
②ムスリムの需要を満たしたければ、まず社会の需要を満たすべし
③ハラールは信仰のために自分が出来る限り追求するべきである

以上


人のエゴばかりを聞いているうちに自分のエゴが出てきてしまった。愚痴ってすみません。 でも、ホントに理解してもらいたいから。。。 
だって、みんなのためにやってるつもりが、みんなから反対されたら、目的に達成できなくなってしまう。