金曜日は協会主催のイフタールパーティーを行った。
近所に住むムスリム、いつもお世話になっているノンムスリムの方々をお招きして、今年も断食明けの食事会(イフタール)が行われた。
当初は、調理師講習を手がける調理師の室田氏による日本食弁当、の予定だったが、この会の特徴でもある、「人数が分からない」、のでギリギリになっても人数が変更していたため、今回は食材の調達等が難しい、とのことで見送った。かわりに、いつもお世話になっている、パキスタン料理屋さんにお弁当を御願いした。だいたい、人数が分からないのに弁当にすることが間違っているのだが、去年の経験から、ビュッフェ式にすると、残った食材を分配するのが一苦労。。。。汗だから、スタッフらも、あれだけは勘弁してくれ、というので弁当にした。確かに後片付けは楽だった。
結局80食+子ども食20食分の、100人分を注文した。
実際に来る予定になっていたのは、80名くらいだが、やれ友達連れてきた、やれ家族や子ども連れてきた、と知らずに増えるのが当たり前なので、20名分は余分に見積もった。残ったのが15食くらいだったので、ちょうど良かったと思う。
帰りに「お土産までくれるのはーと」と喜ばれたので、オッケーだ。

今回は、新しく移転する予定の同じビル内4Fを会場に設置し、礼拝などは上の6Fを開放した。会場は、スタッフが持ってきてくれた、エジプトの伝統的なラマダーンのときに使う布の飾り付けをし、モニターには、ラマダーン時の各国の映像を流し、スーフィーの歌が流れる。全部屋にござを敷き、座りやすく。とてもラマダーンの夜の雰囲気いっぱいの夜となった。7時くらいから続々と招待客らが集まった。女性用のお部屋、男性用の部屋2部屋があっというまにいっぱいになってしまった。

久しぶりに会う面々、遠方からわざわざきてくださった方がた、仕事の合間に顔だけ出してくださった方々、「え?知り合いやったん?」とお互い顔を見合わして、驚いている人たち。そんな中、スヤスヤ眠る赤ちゃん達、走り回ってアイスクリームをペロペロしている子ども達、インドネシア、トルコ、パキスタン、日本、フランス、モロッコ、エジプト、シリア、スリランカ、カザフスタン、いったい何カ国の人たちがいたんだろう。これが日本ならではのイフタール会である。

断食明けをしたあと、フロアーを変えて、マグリブの礼拝をし、食事はまた4Fに戻り、わいわいガヤガヤ。食事のあとは、子ども達を「となりのトトロ」上映会におびき寄せ、親らはゆっくり楽しめる。6Fでは、男性陣のナシード(アカペラ歌)と、イマームモハセンによるダルス(授業)とイーシャの礼拝、タラウィーの礼拝と続く。
結局終わったのは11時くらい。お土産も配って、帰りは天王寺までシャトルバスでお送りした。

スタッフらの尽力あり、去年よりは、随分おもてなし感があったと思う。来年は更に、おもてなしをできるように、良いイフタール会を提供できるようにしたいと思う。

ラマダーンも最後の10日間に入った。ラマダーンの中でも一番神聖な10日間である、ということは、一年を通して一番良い10日間である、という意味である。レイラトルカドル(運命の夜)全ての物事の向こう一年の運命の詳細が決まる夜がある。この夜に御願いごとをすると、絶対叶う、とか。それは別として、現代人の忙しい生活の中で崇拝行為もままならない我々の為に、アッラーはこの時期にバラカ(恵み)を凝縮してくれた。この時期に善行を行うと、普段の50倍にもなる。777 また、天使達が大忙しで働く時期でもあることから、たまにそれを目撃する人だっている。夜空に「レイラトルカドル」と書かれているのを見る人だっている。もちろん、それは特別な崇高な人に限るが。
そんな神聖な夜を、今晩かな?今晩かな?と心待にしながら過ごすのである。

ということで、協会はビル内引っ越しを今月中にでもする予定。
これからは3Fではなく、4Fになるので、来月以降お越しになられる場合は御間違いなく!ウインク