いつものように協会のなかではすったもんだ日常の仕事をこなすのに随分忙しいのだが、年間を通して避けられないイベントがいくつかある。
幸い、職員の数も増員し、何とか活動を継続できている協会であるが、この度、去年に引き続きMIHAS2015に出展する運びとなった。

MIHASとは世界最大規模のハラール展示会のことであるが、これがWorld Halal Summitと同時開催される。以前はWorld Halal Forumという名称であったが、これが昨年から政府主導となった事と、ハラール関連のイベントを一気に集結させよう、という動きから今年からSummitとなった。そのため、この期間中のイベントは盛りだくさんで、我々が例年参加しているJAKIMの世界ハラール認証機関コンベンションも事前に行われる。世界中のJAKIM承認を受けているハラール認証機関が集結する最大のイベントである。ここではハラール認証に関する問題点やトレンドが話し合われ、我々のようなハラールオタクには此の上ない機会である。その他、いろんなハラール関連の会議なども模様される。

MIHASの展示会場では、恐らく出展ブースを一望すると、今のハラールに関するトレンドはもちろん、ニーズや、各国の趣向も伺えるであろう機会となるので、メーカーの方々にとっては必見である。また、サービス業とくに飲食・ホテル業においても仕入れ先を見つける機会でもある。

ハラール認証において先進国であるマレーシア・クアラルンプールで行われる事、イスラーム国家でムスリムが生活している様子を肌で感じれる事、ハラールの最新事情を把握できること、これが一般の方々でも参加する価値がある理由である。

今年は、「Japan Pavilion」として、日本を代表して出展することになる。
ところが、出展者数があまり集まらないのと、お隣韓国や台湾のように国家予算がつく訳でもなく、大々的にブースを構えられるわけではないが、昨年よりは少し拡大したサイズで「和」x「ハラール」をテーマに取組みを進めている。

また今回も自前で、職員がせっせとブースを手作りしてコストを抑え、ぎりぎりであるが、日本として存在アピールをしない訳にはいかない。日本を代表する以上、責任をもって良いイベントにしていくつもりである。昨年は出展する事に対して協会内部でも相当反対があったが、押し切って何とかだしたところ、結構な反響を国内だけでなく、特に海外から頂いた。あんな小さな手作りブースで、小規模な展示であったが、和食のライブクッキングをして、日本の存在アピールは十分できた。メディアやVIPにも来場して頂いた。結果、今年度MIHAS側は、我々に日本エージェントを任せ、プレミムブースの真横という好条件でブース位置を提供し、MIHASニュースレターとして協会を取り上げ、広報にも協力してくれている。これを来年に反映できるよう、今年も泣き言を言っている暇無く、やるしかない、という状況である。
是非、日本からも応援団を募集するべく、来場を期待している。