私自身も、協会も今までこれについては触れてきたが、恐れていたことが現実になりつつある。

最近は役所が公に誤った「ムスリムフレンドリー」の概念の普及をしているのを見受ける。これの概念については協会のホームページに触れている。

ムスリムは以下を始めとする、一定のものを口にする事ができない。

*豚、および派製品
*アルコール
*イスラム屠畜されていない動物、および派製品

どれがどれでもない。これらはすべて口にする事ができない。
ハラームである。

当然、これくらいみんな知っている。

なのに、何故????

全然ムスリムにフレンドリーじゃない。どこをどうしてムスリムに友好的だという結論に至ったのか教えてほしい。

豚、アルコールはなしにするがハラール屠畜されていない動物はよしとするのか???

何故、勝手にムスリムのだめなものを、ムスリムフレンドリーという曖昧な造語を使ってよしとするのか。

「あまり厳しくないムスリムは、これで食べるから」

当然のように、こんな答えを返してくる「役人」や「提供者」がいる。

「あなたが何をもって、人の信仰を計るのですか」

この人の信仰具合はこの程度だから、これを食べさせる。
この人は信仰が高いから、これしかだめ。少ないからこれくらいでいい。

このおかしな考え方が、どれだけ日本にとってデメリットをもたらすかお考えになられた事はあるのだろうか。

せっかく広がる可能性が、パァになる事をご存知だろうか。
我々が日々、日の丸背負って厳しい「ハラール認証」をしている事をパァにする事をご存知だろうか。
ムスリムがハラームを口にする事はどういうことかご存知だろうか。

いい加減にしてほしい。

役所がこんな理解で本当に総理大臣の言った言葉が実現できるとお思いか。
無理である。

やるならきっちりやってほしい。
ましてこれが日本の玄関口でおこったなら、日本のハラールの行く末はない事を理解してもらいたい。

中途半端なことをすると、そのつけは回る。
そのつけは必ず、今、あなた方が期待しているそのビジネスに回る。
もうけるどころか、日本のハラールの信頼性を地に落とす。
国内外のハラールビジネスが地に落ちる。
和製ハラール=信頼できない

ムスリムネットワークは世界中に速く、広くわたる事を知っていただきたい。
善くも悪くも、噂が立てばたちまち広がる。

今一度考えて、理解していただきたい。

きっちり理解していただきたい。

ムスリムがあなた方の欲の犠牲になる義務はない。
国のこれに対する方向がこのまま曲がっていくのであれば、ハラール認証どころか、私はムスリムを守る立場に回らざる得ない。