¡Three Amigos! | hh*garage: tidbits

¡Three Amigos!

いや~、今日は雨がひどかったですね。暑いのも苦手ですが、雨もやっぱりちょっと憂鬱になりますねあせる

それはともかく、こんな時期には「爽快な」映画を見たくなるもの(あっ、もちろん、お気づきだと思いますが、かな~り強引なこじつけです)。そんなときはいつも引っ張りだしてきて見ている映画がこちら。(もう定番なのでご覧になった方も多数いるとは思いますけど. . . )

『サボテン・ブラザーズ』 (¡Three Amigos!, 1986)


© Universal Pictures Japan

舞台は1916年のハリウッド。黎明期の無声映画の時代、人気を博していた西部劇映画のスターである「スリー・アミーゴズ」は、人気にかげりが見え、なんと映画会社からクビを言い渡されてしまうことに. . . 。するとそこへ、メキシコのサント・ポコという村に住む女性から電報が。そこには、「メキシコのサント・ポコ村に来てくれれば、10万ペソ払います」という何とも破格の(?)オファーが。もちろん、これに乗らない理由はありません!ということで、この3人はサント・ポコに向かうわけですが、どうも村の様子が違うようで. . . !?

ということで、この「スリー・アミーゴズ」の3人は、スティーブ・マーティン(Steve Martin)演じる"Lucky Day", チェビー・チェイス(Chevy Chase)演じる"Dusty Bottoms"、そしてマーティン・ショート(Martin Short)演じる"Ned Nederlander"というメンバー。もうコメディ映画では大黒柱の3人が一緒に出演しているという本当に豪華なキャストです。それだけで心躍ってしまうわけですが、まあ、この話の展開も良いんです。(そういえば、『踊る大捜査線』の署長を含めた例の3人組のニックネームもこちらから取られているのは有名なエピソードですよね)

村に到着した「アミーゴズ」は歓迎を受けるわけですが、ショーの予定も示してもらえず、10万ペソをもらえずはずが. . . どうも様子がおかしいと. . . 。そのうち、村に出没しては悪さをしていく一味、「エル・グアポ」の「正体」に「アミーゴズ」は気づくことにもなるわけですが. . . と、まあここからは見てのお楽しみですが、こんな愉快な「誤解」の原因となるのが冒頭の電報。

「アミーゴズ」の3人が受け取った内容はこちら。

you are very great
one hundred thousand pesos
come to Santo Poco
put on a show
stop the infamous El Guapo

これだけだとなんのことやらさっぱりわからないのですが、これは電報を送るときに送り主のカルメンが持っていたお金が足りなかったために言葉の数を10ペソ分に(無理矢理!)減らしたため。要はここから勘違いが始まるという仕掛け。

一応訳せば、

「アナタタチハトテモスバラシイ
100000ペソデ
サントポコニキテ
ショーヲミセテ
アクメイタカキエルグアポヲトメテクダサイ」

とこんな感じでしょうか。しかし、本当に伝えたかった内容とは、こちら。

The Three Amigos

Goldsmith Pictures, Hollywood, California

We have seen your deeds and think you are very great. We can pay you one hundred thousand pesos if you come to Santo Poco and put on a show of your strength, and stop the horrible, evil, murdering, villainous monster, El Guapo, so that once again we can be a peaceful village.

Carmen Sanchez, Santo Poco, Mexico

というもの。こちらも一応訳すと、

「スリー・アミーゴズ様

カリフォルニア州ハリウッド、ゴールドスミス映画

あなた方の行動を拝見し、とても素晴らしいと思っております。サント・ポコ村にお越しいただき、あなた方の強さを示し、恐ろしく、邪悪で、殺人的な、悪党のエル・グアポを退治して、私たちの村に再び平和をもたらしていただけた暁には、100000ペソをお支払いしたいと思います。

メキシコ、サントポコ
カルメン・サンチェス」

とまあ、こんな感じでしょうかね。(英語の感じもちゃんとメキシコから書いてよこしたような感じになっているのでうまく訳すのは難しいのです. . . 。)

まあ、訳はともかく、誤解を生むことになったのは、例えば、"put on a show"の部分。本来ならば、この後に"of your strength. . . "と続いて、ちゃんと上のような「強さを示して. . . 」という意味になるのですが、幸か不幸かお金が足りなかったので、"put on a show"、つまり「ショーを見せて」という意味になったしまったわけです。他にも、例えば、「エル・グアポ」という悪党の特徴を、何とも曖昧な"infamous"という一語に集約してしまったこともこの「誤解」のもとに. . . 。

とにかくこんなことから、色々な展開があるわけですが、映画のテンポもよく、もちろんキャストは最高。「コメディ映画の傑作」としてもとても有名で、「コメディ映画」を好きな方なら必ず通らなくては行けない道だと、私も強く思っていますメラメラ。そうそう、観た後の「爽快感」も格別ですから。

ちなみに監督はジョン・ランディス(John Landis)。もう何ともセンスが良くて、好きな監督です。古くはジョン・ベルーシ(John Beluci)の怪演でおなじみの『アニマル・ハウス』(National Lampoon's Animal House, 1978)、『ブルース・ブラザーズ』(The Blues Brothers,1980)や、 『狼男アメリカン』(An American Werewolf in London, 1981)の監督としても有名ですが、日本ではきっとマイケル・ジャクソン (Michael Jackson)の「スリラー」("Thriller,"1983)の監督としてよく知られていますよね。この人の手がけた映画は、まあ、色々な意味で面白いのでオススメですよ。

ということで、かなり話が脇道にそれましたが、とにかくこの映画は「コメディの王道王冠1の、しかも、「ど真ん中」にある映画。「小細工無し」に「勝負」していますビックリマーク。何よりも観ていない人は、とにもかくにも、まずは観ていただきましょう、ねパー