盛りを過ぎた夏の日 | イタリア旧車の魅力

盛りを過ぎた夏の日

今日の午後の空を見て少し切なくなりました。
夏も盛りを過ぎたのだと感じさせる空。

毎年盆を過ぎる頃、唐突に夏が勢いを失うのです。



それでもやはり暑さは健在。
それならばと早朝から走りに行くことに。


夏休みのラジオ体操の眠さと爽やかさが同居したような感じ、と言えば
わかっていただけるでしょうか。

あの空気感。
あの少しだけ特別な感じ。

短い夏に、少しでもたくさん味わっておきたい感覚。





いつもの月ヶ瀬に、いつものF40が駐まっていました。
この非日常的なクルマが、「いつもの」という形容が違和感を感じないほど
頻繁にこの場所に当たり前のように駐まっているのです。


持参したおにぎりを頬張りながら、F40オーナー様としばし談笑。



イタリア旧車の魅力

この方の話はとても興味深く、楽しい。
高原のリゾート地で、早朝のお茶をご一緒しているような感じがして、とて
も心地よい。早起きした者の三文の得ということでしょう。








イタリア旧車の魅力

話の勢いでF40のドライバーズシートに座らせていただきました。
このシートに座ることができるとは思ってもみなかったこと。
シンプルでタイトな空間。
レーシングカーとはこういうものなのでしょう。

シフトパターンの切られたこのレバーこそが僕にとってのフェラーリのイメ
ージです。





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いわゆるスーパーカー開きも拝見しました。
ターボチャージャー付きV8、500馬力。
このサイズでわずか1.2トンの車体を、恐ろしいほどのパワーで疾走させる
のです。僕にはそんな恐ろしいことは到底できません。









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ガレージに戻った嬢。
手痛い傷に拗ねることもなく、今日も快調に走ってくれました。


自分の不注意でダメージを与えてしまったこんな時は「機嫌を損ねて」しまっ
たのではないかと真面目に考えてしまいます。
それはきっと滑稽なことなのでしょうけど。


でも嬢は走ることが何よりも楽しいと言わんばかりに気持ちのいい走りで応え
てくれました。








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今日の早い午後の空。
この時はまだ夏空でした。
太陽が強烈過ぎると、逆に空が暗く感じることがあるのは僕だけでしょうか。
コントラストの強い、深い青がそう感じさせるのでしょう。



この空が夕刻には秋の様相を呈してきたのです。
一日で季節の変化を感じてしまったのが8月15日の今日。
これが冒頭の文章につながっています。







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ヒグラシの声と日没。
のぼる月。


生命力が衰えるかのような寂しい感覚です。
























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