へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

持っているCDの中で、あ、いいなという曲(たぶんアイドルポップスがメインになると思います。)をのんびり書いていこうと思います。

ども。へーさんです。秋分の日です。今日以降は夜がどんどん長くなっていくんですね。今年は残暑が厳しかったので全然秋って感じはないですけど、明日以降はようやく酷暑も落ち着いて秋っぽくなるようです。そんな所で1681曲。









中山美穂「50/50」

画像は収録の『MIHO NAKAYAMA COLLECTION』




80年代後半のトップアイドル、中山さんの10枚目のシングル曲。中山さんの曲を取り上げるのは初めてかな?大谷翔平選手はすごいですね~、という事でこの曲を。関連のニュースが流れるたびにこの曲を思い出していた人、1万人くらいはいましたよね!?




で、この曲は野球の曲ではなく(当たり前だ!)、♪ばかにしないで かけひきなら50/50(フィフティフィフティ) 甘い罠~ と一夏のアバンチュールでの男女の駆け引きの曲になります。この“50/50”は、この恋が成功するかはまだ“50/50”よ、あるいは恋の駆け引きに男女どっちが有利とかなくて“50/50”よ、くらいの意味でしょうか。




Aメロはスチールパンも楽しげな中南米っぽい音で、これが歌詞にもあるカリプソ、という音楽でしょうか。リゾートっぽいメジャー調で夏のバカンスを表現していて、Bメロからサビは一転してシャープなマイナー調で、恋の駆け引きのスリルを表しているようです。




実はこの曲、小室哲哉さんが作曲しています。初期ということもあってかあんまり小室さんぽくないメロディですが、前述のちょっと無理矢理(だけど聞くとスムーズ)な転調なんかは小室メロディの特徴が出ているかもしれません。サビ前の♪Fall in love,fall in love with you tonight~ は「GET WILD」の♪It's my pain~ と重なっている気もします。




中山さんのボーカルはどちらかというとあんまり良い声ではなく、苦しそうに歌うタイプですけど、その声の揺らめきが絶妙な艶となって、大人びた雰囲気やセクシーさが出ています。男を少し挑発するようなこの曲によく合っていますね。♪甘い罠~ の高音にはなんとも言えない妖艶さがありました。




小室さんも作曲家としてヒット曲(渡辺美里「My Revolution」)が出て注目度が増していた頃であり、すでにトップアイドルとして大人気だった中山さんとがっぷり四つで組んだ、まさに勢いのある楽曲だったと思います。




「50/50」中山美穂


作詞:田口 俊

作曲:小室哲哉

編曲:船山基紀





ども。へーさんです。9月とは思えないような暑い日が続いています。来週は秋分の日、つまり秋の彼岸なわけですが、その頃にはこの暑さも和らぎそうです。暑さ寒さも彼岸まで、と言いますがさしずめ“酷暑も彼岸まで”といった所でしょうか。そんな所で1680曲目。









喜多嶋舞「Whisper~そっとあなたに~」

画像は収録のオムニバス『SONGS ON THE TV CM&THEME SONGS BEST'88~'89』




主に80年代~90年代に活躍されていた女優、喜多嶋さんのデビューシングル曲。




淡々と一定のテンポで刻まれるリズム音とキーボードに、夢見るようなか細いボーカルがこちらも淡々と乗っている、とてもローテンションな曲です。けっこう速度があるので、穏やかでも癒し系というわけではなくクールな印象です。同じようなメロディが続いていて起伏もあまりないので、とても感情に乏しい曲に聞こえます。




そんな淡々とした曲に乗る喜多嶋さんのボーカルは、よく言えばふわふわとした、ぶっちゃければ音程が不安定なボーカルです。タイトルが「Whisper」なので、ちょっとウィスパーヴォイス気味に歌っているのでしょうか。




では盛り上りのない曲か、と言われると…やっぱりそうかもしれない(笑)それでもくり返されるメロディは耳に残り、不安定なボーカルもほのかな人間味を感じさせて、なんだかぼんやりと気になる曲になっていると思います。




歌詞も“あなたの胸に思いを届けましょう”的な事をイメージ的に表現していて、特に感情を込めなくても成立する内容もなっています。♪ときめきコンピューターにのせて~ とあるので多少デジタル的交信を匂わせていて、そこだけ電子音ぽい音が入っていたりしています。




イメージ的な歌詞も平坦なメロディも、喜多嶋さんの歌唱力に合わせているのでは、と思います。そういった意味で良くできている曲です。何回もくり返される♪Whisper~ はとても英語的な発音になっていてさすが帰国子女という感じですが、曲調やボーカルには日本語発音の♪うぃすぱー~ みたいな方が合っているのでは、と個人的には思います。




喜多嶋さんはこの後にシングル1枚、アルバム1枚を残して音楽活動は短めに終了しています。てか現在は芸能活動は引退されているのですね。それにしてもこのCD、収録の他アーティストを見ると、ニューミュージックやシティポップっぽい面々で、喜多嶋さんだけ妙に浮いている気がするのは自分だけ?




「Whisper~そっとあなたに~」喜多嶋舞


作詞:PARENT TRAP

作曲:JOE CURIALE

編曲:JOE CUQIALE





ども。へーさんです。9月になってから蝉の声もツクツクボウシに変化、夜はいわゆる秋の虫の声も聞こえるようになりました。だんだん日が短くなってきたのも感じますし、だんだん秋が近づいてきているんですね。と言いつつなんなの、この暑さは(笑)そんな所で1679曲目。










ブルーベリーソーダ「天使が通る」




幸澤沙良さん、馬越友梨さん、大嵩愛花さん、大橋小春さん、太平くるみさん、鈴木悠華さん、田村藍さんの7人組。若手女優があるテレビ局主導のプロジェクトで集まって結成したユニットのファーストにしてラストシングル曲。まぁそのプロジェクトについては詳細はよく知らないのですが…。




少し懐かしさを感じるようなメロディのマイナーミディアムの曲。やや暗めの曲調やゆったりしたテンポはフォークっぽい雰囲気もあり、なんとなく昭和を感じさせる曲になっています。女優志望の子達が集まっていることもあり、今のアイドルグループが曲もキャラもハイテンションな感じが多いのとは差別化しているようです。




冒頭の♪空はいつの間に~ なんかも、メロディは全然違いますが薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」を想起させる感じで、いい意味で力が抜けているような穏やかな曲です。




歌詞は、互いに気になる存在の二人が、不意に黙り込んで次の言葉に迷う様子を、急に会話が途切れる時の“天使が通る”という表現を使って表しています。この“天使が通る”は、もっと大人数でガヤガヤやっていた時の言葉のようなイメージなので、厳密にはちょっと違うような気もするのですが、“天使”というフレーズが持つ純真無垢なイメージで、清楚なアイドルグループのデビュー曲には合っていたと思います。アイドルソングには使いまくられていて若干古めかしくなった言葉、という点もこのグループに沿っていましたね。




この“天使が通る”という言葉はもともとフランスの慣用表現からきているらしいですが、自分の子供の頃は“幽霊が通る”とも言っていて、天使派と幽霊派に別れていたような記憶があります。(他に“神様が通る”という表現もあるそうです)




どうでもいい話をしました(笑)ボーカルはソロとユニゾンが半々くらいです。メンバーは女優さんという事で歌手志望ではないようですが、それなりに歌えていると思います。コーラス(本人達かどうかはわからず)との親和性もあります。ボーカルの処理は乃木坂46とかそのへんぽい気がします。曲調もありテンションゆるめ&暗めの歌い方が、聞いていても疲れなくていいと思います。




もともと企画物だったようで、この一枚だけでグループ活動は終了し各々女優として活動しているようです。ここから将来大女優になる方は出てくるのでしょうか。




「天使が通る」ブルーベリーソーダ


作詞:秋元 康

作曲:柳沢英機

編曲:野中“まさ”雄一