部屋の換気に必要な時間は?正しい方法&換気しないとどうなるか!
部屋を締め切りがちになる冬。
気付いたら何時間も換気をしてない・・・!
なんてこと、よくありますよね。
換気をしないと部屋にホコリなど有害物質が溜まり、風邪などの原因になってしまいます。
わかっていても、ついついね(;’∀’)
だいたい、換気って何分くらいすればいいの?
とも思いますよね。
ということで、ここでは
部屋の換気に必要な時間はどれくらいなのか、
正しい換気の仕方
部屋の換気をするのとしないのではどう違うのか?
など、部屋の換気について詳しく紹介していきます。
これであなたも”換気マスター”です♪
部屋の換気に必要な時間はどれくらい?
実は人間は、1人当たり1時間に6畳部屋に相当する空気を必要とします。
例えば、風邪などひいていた場合、1時間呼吸をし続ける事で6畳の部屋いっぱいウイルスが溢れるということですね、恐ろしい・・・。
ウイルス以外にも、暖房器具から出る一酸化炭素や、人間が吐き出す二酸化炭素、衣類から舞うホコリやチリ、屋外に出たことで付着した様々な有害物質も部屋に溜まっていきます。
1分1秒、人間にとって良くない物質が溜まっていくということです。
と、そんなことを言われたら24時間、四六時中換気をしておかなきゃ!
と過敏になり過ぎる人もいるかもしれませんが、もちろんそこまでしろとは言いません。
人間にはある程度の免疫力はありますし、どうしても窓を開けておけないこともあるでしょう。
目安としては【1~2時間の間に5分程度】の換気でいいのです。
(詳しい換気の仕方は次章でご紹介します)
適度に新鮮な空気を吸うことは、脳の働きを活性化され集中力も高まります。
特に真冬の季節は辛いかもしれませんが、健康のためと思って最低時間だけでも部屋の換気を心掛けてくださいね。
正しい換気の仕方
せっかく換気をするなら正しい方法で!
ポイントは6つ。
その①
大きく1か所の窓を開けるのではなく、対角線上になるように2か所の窓を開けるのが◎。
その②
空気の入口にする窓を15cm程開け、空気の出口になる窓を全開に開ける。
その③
空気が流れにくそうな場所や、空気がよどんでいそうな場所は扇風機やサーキュレーターなどを上手に活用して空気を循環させて換気。
その④
換気の時間帯は、晴れた湿度の低い時間が良し!
春or夏は12時~16時
秋or冬は12時~14時
もちろん絶対にこの時間帯でないとダメなわけではありませんので、あくまでも最適な時間ということで覚えておいてください。
上記の時間帯以外にもマメに換気しましょうね。
その⑤
細かい隙間も空気が通るように、家具などは5cmほど壁から離して隙間をつくってあげる。
その⑥
レンジフードを使用する場合には、窓や自然換気口も開けてください。
以上。
掃除機はもちろんのこと、クイックルワイパーなど、現在では手軽にホコリやダニを取り除く方法はありますが、空気中のホコリや菌などは取り除ききれません。
5分程度の少しの時間だけでもいいので、こまめな換気を心がけ、長時間窓を開けることが出来ない場合などは、空気清浄機(出来れば乾燥を防ぐためにも加湿機能付きのもの)を使用するようにして下さい。
ホコリが舞うのは、人などが動いた時なのですが、そうでない時でもホコリやダニなどの有害物質はどんどん溜まっていくというイメージを、普段から持っておくことが大切ですね。
更に補足ですが、
先程記載した「レンジフード」についてですが、あなたのご自宅はIH調理器orガス調理器どちらですか?
IH調理器は安全性・便利性にも優れ、現在では沢山の家庭に普及していると思うのですが、このIH調理器、実は上昇気流が起きにくい為、換気扇(レンジフード)の吸い込みが悪いのです。
つまり、一酸化炭素中毒の危険性がガスコンロよりも高いということに。
ですので、普段から換気扇の威力を通常よりもあげて調理するようにしてくださいね。
部屋の換気をするのとしないのではどう違う?
換気は大切だと言いますが・・・
5分くらいの換気程度、そんなに深い意味があるの?
と、素朴な疑問もきっと出てくるでしょう。
そんなあなたの為に、ここでは部屋の換気をするのとしないのとではどんな違いがあるのか?
について説明していきます。
暖房器具の中でも特に、石油ストーブ・ガスストーブ・ファンヒーターといった開放型暖房器具は、室内の空気(酸素)を使用して燃焼し続け、排気ガスは室内に出すという仕組みになっています。
排気ガスで室内の空気を汚染するだけではなく、酸素を使用するので、室内の酸素濃度が低下し不完全燃焼が進んでいくことに。
そのまま換気をせず閉め切ったままにしておくと、やがて一酸化炭素が急激に増加、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性が高くなるのですね。
怖いことに、一酸化炭素は無味無臭の毒性の強い気体です。
一酸化炭素濃度が室内の空気中に0.02%(200ppm)まで上昇すると、まず頭痛が起こり始め、更に濃度が上がることにより吐き気、眩暈(めまい)等の中毒症状、更に上昇すると命に関わる危険が伴います。
気づかない睡眠中などが一番怖いですね。
また、エアコンの場合も換気は必須です。
エアコンは、ストーブ以上に部屋が乾燥します。
そして喉が乾燥することで、ホコリたダニが付着し、結果、風邪や百日咳が起きる可能性も。
更に、「シックハウス症候群」という、頭痛・眩暈・吐き気・皮膚障害・鼻炎・呼吸器障害など、健康被害を起こす可能性も高くなります。
家にいるときはこれらの症状が出るのに、家を出ると症状が治まる・・・と言う場合はまさにこの「シックハウス症候群」の疑いが。
シックハウス症候群の原因は、住まいの建材から放散するVOC(揮発性有機化合物)・カビ・ダストです。
十分な換気が出来ていないことで、室内にこれらの有害物質が充満し、結果、シックハウス症候群にかかると言われています。
暖房器具だけではなく、調理時に使用するガス瞬間湯沸器やガスコンロも同様の原理なので、換気扇を使用し、排気ガスを外に流すようにして下さい。
換気をしないとこのようなリスクが伴うことをしっかりと頭に入れ、換気は絶対に怠らないように意識しておかないといけませんね。
さいごに
春・秋の気候の良い季節ならば、自然に窓を開けているものですが、
夏・冬はついつい、快適な室内温度を保つために換気を怠りがちですよね。
一酸化炭素中毒やシックハウス症候群など、なぜか「自分は大丈夫!」と、他人事のような感覚になってしまいますが、誰にでも起こり得ることです。
明日は我が身。
そんな危機感をしっかりと認識しておかないと、起きてからでは遅いのです。
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