大学入試に革命を・・・
今の日本の教育問題は「詰め込み教育」が発展しすぎてしまったことです。
そして、近年それを解消すべく「ゆとり教育」なるものが出てきました。それによって、授業内容の削減、総合の時間などを行うようになったのです。
まずは、なぜ「詰め込み教育」が発展して言ったのか。
理由は単純です。
日本では古くから「学歴社会」というものがあります。そうなってくると、よい会社に入るためには良い大学に入る必要がある。つまり・・・大学受験を突破することを目標に勉強をするわけです。
「勉強の楽しさ」とというのは、自分自身の力で新しいことを発見する喜びだと思います。それには時間をかけて「考える力」を養う必要があります。
大学に受かるためには何が必要かと考えると、「暗記すること」なんですね。大学受験を突破する(受験に必要な知識を得る)ことは時間との戦いでもあるため、時間をかけて「考える力」を養っている場合ではなく手っ取り早く「暗記する」必要があるんで!
こうなってくると勉強が楽しい・おもしろいと感じる人はごく少数になっていくと思います。
話は戻って、「ゆとり教育」なのですが・・・授業内容が削減されても、そのまま大学受験の内容が削減されるわけではなくてただ単に先送りしてるだけなんですよね。
そうなってくると独自のカリキュラムで進めて行く私立に人気が出てくるわけです。私立高校では土曜も授業を行って、3年になってからは授業は入試対策のようなものもあります。そして中高一貫高では本来高校で習う内容を、授業内容のつながりを考えて中学で教えることも出来ます。これは素晴らしいことであり、中高一貫教育の長所だと思います。
では国公立はどうしたんだ?ってことになるわけです。
最近あるニュースが私に衝撃を与えました!!
数学だけ5時間…東工大「究極の1科目入試」今秋から
数学1教科だけの5時間の試験と書類選考だけで合否を決める――。
大学受験ですよ?小学校、中学校、まあ高校までは、まだ見ぬ将来の進路に幅を持たせるために、多様で幅広い学問を学ぶことは悪くはないでしょう。ただ・・・大学受験ですよ?○○学部○まる学科という専門性の高い分野に入るための試験でセンター試験のような幅広い分野の勉強をする必要があるのか?ただ、単に「暗記力があるんです!」「努力したんです!」ということを示すに過ぎないのでは?
・・・と思っているような私は感動しました。
今の社会で求められているのは「マルチ人間」ではなく「スペシャリスト」です。それにも関わらず、国公立の大学ではほとんどがセンター試験を通らなくてはいけない。(AO入試はごくわずかです。)
スポーツの世界では卓球の福原愛、ボクシングの亀田三兄弟、フィギュアスケートの浅田真央のように幼い頃から「スペシャリスト」を育てるべくして教育している例が数多く存在します。
それを学問の世界でもやってもらおうではないか!ということです。多くの大学が「究極の1科目入試」を実施することを表明することで、幼い頃から専門性を高めることだ出来るようになるのです。
「マルチ人間」が悪いと言っているのではありません。同じような人材ばかりではなく、学問の世界でも、「スペシャリスト」(悪く言えば異端児)を積極的に育てて言ってほしいのです。
そのためにもこれからより多くの大学が「究極の1科目入試」を取り入れて言って欲しいと思います。