ネクタイの歴史④戦場からの流行
さてさて、久しぶりに、ネクタイの歴史の続きです。
ルイ14世によって宮廷ファッションとして広まったクラヴァット。
その後、結び方が、簡素化するに従って、
一般にも広がっていったそうなのですが、
その大きなきっかけとなったのが、
1692年に、ルイ14世がドイツ軍を相手に戦った時のこと。
ある夜、ドイツ軍に不意の夜襲を受けたフランス軍。
きちんと結ぶ間もなく、手に取ったクラヴァットを、
首にぐるりと巻いて結び、
その両端をボタンホールに差し込み、必死で戦い、
奇跡の勝利を収めたそうです。
その戦場の地名は、スティンカーク。
この勝利を記念し、地名から命名された
その名も、「スティンカーク巻き」は、
そこから50年ほど先の1730年代まで続いたそうな。
スカーフを首元からねじるのは、
どなたかがテレビでされているような気がしますが、
さすがに、ボタンホールに通している方は、
今は見かけたことはないですね 笑
「戦場」という状況でこそ生まれた
ネックウェアのファッションですね^^
さて、その後、クラヴァットは、
「形が変わる」というよりも
「巻き方」「結び方」に多様な変化をみせるようになり、
ファッショナブルなアクセサリーとしての意味合いが
どんどん大きくなってきます。
フランスにおけるクラヴァットの歴史から、
イギリスのネクタイの歴史へ
続きは、また次回・・・
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(画像出典:http://www.americanrevolution.org/clothing/colonial5.html )