遠い外国 Dream (46)
田舎から借金を背負って東京に出た少年が、
すべて返済して、お金持ちになる。
それだけでも立派な物語になる。。。
しかし、これはそこで終わる物語ではない。
MASAの物語は、東京はほんの小さな出発点に過ぎない。
もうすぐMASAは外国へと旅立つ・・・
その前に当時のMASAの外国への思い、
そしてその夢へのアプローチ手法を語りたい。
MASA: 僕が育った田舎では、
少なくともハワイへ行った人ですらいなかった。。。
海外とはTVの中の世界であり、
「とてつもなく遠い憧れの地」 でした。。。
東京に出て驚いたことはいくつもあった。
その一つに
「外国に行ったことがある者」
が驚くほど多かった事というものもあったと言う。
それもMASAと同じ世代なのに海外渡航経験がある人が多いことにも
もっと驚かされた。
MASAと同じく地方から東京に出てきた人であっても、
観光はもちろん、留学したり、中には「帰国子女」も
たくさんいた。
MASA:子どもの頃から海外に行って見たいという
強い憧れを持っていました。
高校時代には東京にある外国の大使館に片っ端から
「いつか行ってみたいと考えているので、
観光案内を送って下さい!!」
とハガキを送るほどでした。
当時の僕はとてつもなくヤンチャでしたが、
こういうことはとにかく真面目にこなしていましたね。。。
ほとんどの大使館からは、きちんと観光案内が
封書で送られてきたと言う。
MASA: 高校時代の僕は、それらを部屋に広げて、
想像の翼を羽ばたかせる事が楽しかった。。。
貧乏な僕が「留学」するなど考えもつきませんでした。
東京はMASAにとって最初は外国のようなものだった。
ボロアパートで出会ったフィリピン人の女性たちは
初めて近づいた外国人であった。
あこがれでしかなかった外国は、
MASAが東京に出たことで、
現実的で、より身近になっていった。。。
画像From:http://www.ashinari.com/