初めての渋谷 Starting Point (12) | Across The Border (国境を超えて)

初めての渋谷 Starting Point (12)

MASAの印象に残っている仕事、
それはクラブ系(当時はディスコ)の仕事だという。


昼間は社会人としての生活。
規律のある組織の属しての仕事。


そしてMASAには 夜の世界も同時に存在した。


MASA: 仕事のジャンルや営業時間、顧客属性が異なるだけで、
      これほどまでに価値観が変わるものか!?
      と、思いましたね。


      つまり、大変勉強になったという事です。


そんなMASAが初めて渋谷に行った時の出来事。


ハチ公口を出て、

まるで考えも及ばない人の波を目の当たりにし、
MASAが ただただ驚いて

スクランブル交差点で信号待ちをしていた時。


一台の白いポルシェが、

助手席にとても素敵な女性を乗せて
目の前を通り過ぎて行った。


窓を開けて走るポルシェからは、
イーグルスの「ホテルカリフォルニア」が流れていた。。。


MASA: 今じゃ、どこででもそんな光景は目の当たりにしますが、
      当時の僕には、それはあまりにもセンセーショナルでした(笑)


その頃のMASAは、生きていくだけで精一杯。
田舎での高校生活から、東京に合わせて行くのがやっとという状態。


手の届くはずもない高級な外車に乗り、
助手席に素敵な女性を乗せて街の真ん中をすっ飛ばす・・・

なんていうのは、夢以上のものだった。


MASA: ほんの数秒の出来事ですが、
      今でも忘れられません。。。


      あれが、僕の中の「東京」そのものでした!


そして、MASAは
いつか!いつか必ず自分も 同じ事をしてみせる!!と考える。

今振り返ると、子どもだったと思える。


だが、2年後に その夢は叶ってしまう。

この辺りから MASAの人生がどんどん変わっていく。

MASAの一人で歩みだした人生のStarting Point もこの辺りで終わる。


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MASAが 驚きの目で渋谷の交差点に
立っている姿が目に浮かぶ。


人には何十年経っても忘れられないシーンがある。

MASAが渋谷でのポルシェを見たシーン。

これは まだまだ始まりに過ぎない。
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