四月十六日だったかに、AFP通信がスペインのハプスブルク家断絶と近親婚の関連に関する記事を出していたが、その日本語訳(?)の記事を読んでいて、どうも気になる箇所があった。

記事中、「親族関係の親疎を測る単位」である『親等』を用いるべきところで、本来は「家族の階級的序列」を定めるものである『等親』(注※)が用いられていたのだ。(「」内は広辞苑第五版の表現を借用)

広辞苑第五版に「現在は混用されている」との記述があるが、ネット検索をしてみると、確かに同種の混用が数多くみられた。

一般人のブログなどならいざ知らず、文章で糧を得ているプロが、こんなことでよいのだろうか。

この言葉に関していえば、俺は断然「書き分けたい派」であり、「書き分けるべき論者」でもある。
この記事を読んだ皆さんは、こうした現状を、どのように考えるだろうか。

※ 「例えば、妻から見て夫は一等親、夫から見て妻は二等親」(広辞苑第五版【等親】の項より)