3789号「嫉妬を乗り越え、劣等感を乗り越える法」
砂邊光次郎
講義録3789号
(2014/11/21)
ご訪問、心より感謝申し上げます。
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嫉妬心、劣等感で、人生が振り回されている人がいます。
たとえば、学歴がない、ということで、学歴のある人に敵愾(がい)心を燃やし、人生をゆがんだ方向に持っていってしまう人がいます。
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劣等感、嫉妬心は、根深いものですから、簡単には克服できません。
劣等感、嫉妬心を克服するには、人生の成り立ちそのものを考える必要があると思います。
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ここで、人生の成り立ちを考えたいと思います。
以下は、信じられない人は、信じられなくてもかまいません。
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人間は、何回も、何万回も、この地上に生まれてきています。
この世で亡くなり、あの世に行き、またこの世に生まれてきます。
私は、転生輪廻(てんしょうりんね)の話をしています。
人間が何回も、何万回も転生輪廻しているというのは、何か、人生に目的があるからだと思います。
毎回、毎回の人生に、その目的があるのです。
人生の目的は、人によってさまざまです。
美人のモデルになる予定で生まれてきた人もいるでしょうし、
また、難病を予定し、その難病の中で、みごと幸福をつかむ予定で生まれてきている人もいるでしょう。
それぞれの人生の目的があるわけです。
ですから、他人と比べることはないと思うのです。
学歴の高い人もいれば、そうでない人もいます。美しい人もいれば、美しくない人もいて当然なのだと思います。
それぞれの目的に沿って、自分で外見や、生まれる環境を選んでいるのです。
それぞれが、自分が選んだ環境なのです。
そこから、いかに成長するか、が大事なのです。
ですから、この世的な上・下に惑わされないことが大事だと思います。
人間、どんな状況からでも幸せはつかめます。
○○があれば幸せだ、などということはないのです。
A君は、外見さえ、もっとよければ幸せなのに、と思っています。
Bさんは、○○があれば、私は、幸せになれるのに、と思っています。
C氏は、学歴さえあれば、レは幸せになれるのに、と思っています。
Dさんは、夫さえまともだったら、私は幸せなのに、と思っています。
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多くの人は、私は○○さえあれば、幸せなのに、と思っているのかも知れません。
でも、そうではないと思います。
今のこの状況で「魂を成長させること」が、人生の本当の成功なのだと思います。
人生の目的は、成長することです。
この世的なことは、成長するための、そして、幸福になるための「材料」なのです。
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2、
嫉妬心について、重要な視点があります。
実は、嫉妬する相手は、自分の理想像なのです。
これは非常に重要な視点だと思います。
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E君は、学歴のある人にいつも嫉妬しています。
特に、若くして、学者になったような人に、激しく嫉妬しています。
なぜ嫉妬するのでしょうか?
それは、E君の理想像だからなのだと思います。
ですから、E君の場合、心が満足するためには、学者ないしそれに近い仕事をめざせばいいわけです。
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嫉妬の対象は、自分の理想像であり、目標なのです。
そして、しかも、嫉妬するぐらいなのですから、その嫉妬の対象と互角に勝負するだけの能力があるのです。
能力があるのですから、その嫉妬の対象を、あこがれの対象と思いなおして、目標とすればいいのだと思います。
「どうせ無理」などという、マイナスの思いを持つ必要はないのです。
嫉妬心でぎらぎらした人生を送ることはないのです。
自分の本当の目標を知って、すっきりさわやかに生きればいいのだと思います。
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Fさんは、異性に人気のある芸能人に嫉妬しています。
そうであるならば、Fさんの人生の目標は、異性に人気があることか、あるいは、華やかな芸能人になることなど、そういったことが「理想の対象」なのだろうと思うのです。
ただ、少し複雑なのですが、Fさんと話したところ、だんだんわかってきたことがあります。
Fさんの、本当の願いは、「明るく楽しい家庭を築くこと」なのでした。
しかしそれが実現できていないので、欲求がねじれ、本当の願いがずれてきて、しまったようです。
それで、今は、女優とか人気がある人に嫉妬を感じるようになっているようなのです。
自分の本来の夢や希望が実現しないので、ねじれた形で、嫉妬している、という場合もあるわけです。
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今日は、嫉妬したり、劣等感を持つことはなく、人生の本当の目的を知って、自分の理想に向かって生きていきましょうという、お話をさせていただきました。
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