歌唱:郷ひろみ
作詞:阿木燿子
作曲:網倉一也
編曲:萩田光雄

1981年リリース

皆さん、先週のラジオは聴いて頂けたかしら?

たくさんの方から励まし応援のメッセージを頂いて、
アタシ柄にもなく感激しちゃった。
どうもありがとう。

聞き逃したり、放送されなかった地方の方は
PEACH JOHN社のHPよりダイジェスト版が聴けるので
まずは聴いてみて下さいな。

で、FM横浜のHappy Panic番組HPから
番組メールアドレスに、感想メールを送って頂戴ね。

お解りかしら?
アタシに直接メールを送るよりも、
番組宛に「またあの面白いオカマを呼んでくれ」って
メールしたほうが効果的じゃないの(笑)

その方が番組プロデューサーもまた私を呼びたくなるってもんだわ(笑)

解ったわね?
いい?
もう一度貼るわよ(笑)
じゃ、よろしくね。

ところで気がついた?皆さん。
アタシ、リンクなんて貼れるようになっちゃったの。
すごいと思わない?
不惑過ぎたオカマにしては上出来だと思うわぁ。

さて、生でラジオを聴いて下さった方にはネタバレなんだけど、
今回のお題は
「イミテーション・ゴールド」のアンサーソングなんじゃないかと、
アタシが勝手に思っている郷ひろみの「未完成」よ。
前回の「イミテーション・ゴールド」で
「今年の人」は太陽に愛された若い子なんじゃないかって解釈したんだけど、
この曲は若い男の子が年上の人を歌った曲なのよ。

郷ひろみは沢山ヒット曲を持っているけど、
この曲をご存じない方は多いんじゃないかしら?

「タブー(禁じられた愛)」「How many いい顔」
「若さのカタルシス」「未完成」
この4曲連続リリースをアタシは勝手に
「年上の女4部作」って呼んでるんだけどさ。

「未完成」は、セールスも15万枚とたいした事もなかったし、
この後があの「お嫁サンバ」だったからね。
記憶に残らなくても仕方がないわね。

由紀さおりと安田祥子みたいなもんね。あら解り難かったかしら(笑)

アタシも当時の事は、そんなに記憶に残ってないの。
大学に入ってから、郷ひろみのベストCDを買って
車の中で聴いてた時に、例によってガツンとやられたのよ。

だって、のっけから
「年上の女(ひと)は シルクの手ざわり
うなじに触れれば 絹ずれの声さ」
って、なんて扇情的な歌詞なのかしら!

実はね、誰にも言った事ないんんだけど、
その当時アタシはダブルスコアの女性に可愛がってもらってたの、
ダブルスコアと言っても今のアタシより彼女は年下だったんだけどね(笑)

ま、美青年だったアタシの過去はまた何かの機会に改めて。

この曲はね、
年上の女に拾われた男が、若い女の子と恋に落ちて
自分の汚れた過去を後悔してるって歌なの。
そこらへんはね、額面通りの解釈でいいと思うわ。

若い彼女との出会いを彼は
「春の足音」だと感じ
「朝の訪れ」を「まばゆく」思ったわけ。

対して、
「拾われた時は分別も」なかった彼に
「シンデレラボーイ」のように「うかれた気分」で
「うぬぼればかりで過ごした月日を」くれた年上の彼女には
「ぼくの心は 凍河を行」き、
「ぼくの瞳は 氷壁を見る」と感じてるわけよ。

で、
「甘い甘い話さ 夜にころがっているよ
若さを売った償いを きみに出逢って知った」
「にがい にがい涙さ 熱くこみあげてくる
愛を遊んだ 贖(あがな)いに 君に何と詫びよう」
と、後悔するわけよ。

「白夜に沈まない 太陽のように」魅力的な日々で
「ワインも濁ると 気づかずにいた」のに、
気づいてしまった今となっては、
「うぬぼればかりで過ごした月日を」
「ワインに花びら 浮かべて捨て」ようとしてるのよ。

当然、自分が主導権をとって若い女の子とつき合うなら、
ワインに比喩されている優雅な生活はできないでしょうね。
当時は、今みたいに千円以下で買える新世界のワインなんてなかったもん。

でもね、彼はそれをいらないと思い、
愛一筋に生きようと思ったわけよ。

立派じゃない。
そうあるべきよ。
と、当時のアタシは思ったわ

けど、
けどね!

この歳になって改めて聴いてみると
「この男なんて傲慢なのかしら!」
と、おばさんは憤慨するわけよ。

この年上の女の人、可哀想じゃない。あんまりよ!

「濁ったワイン」って!「氷壁」って!「凍河」って!
そんな言われ方ってあるかしら。

あのね、どんな億万長者も、無尽蔵に金があるわけじゃないのよ
金持ちの基礎代謝はでかいからね。

固定資産税だって、所得税だって、
貧乏人には想像もつかないような高い金払ってるのよ。

大体において、人は世間の評価ほど金もってないもんなのよ。
みんな持ってそうに振る舞ってるから勘違いしちゃうけど、さ。

金持ちほど切り詰めてるのよ。

彼女もね、そんなに大金持ちではなかったと思うわ。
本当は、ゲランを使ってたんだけど、彼にお金がかかるから
エリクシールで我慢してたんじゃないかしら?
ま、若い男とつき合うと、肌艶良くなるから、
ゲランは必要なかったかもしれないけど(笑)

そんな彼女に、一体何よ!
「濁ったワイン」って!「氷壁」って!「凍河」って!
どうかと思うわぁ、この坊や。

そんな風に、アタシの捉え方も変わっていったの。

この歌の表舞台には決して出てこない、年上の女。
ひたひたと忍び寄る老化と戦いながら、
惚れた男を若い女に連れ去られる怯えと諦め。
はじめから覚悟はしていたはずなのに、
いざその時が来ると怯えて竦んでしまう女心。

そんな哀しさが、私に解るようになったってことよ。

コメントにレスをつけた時や、メッセージの返事に
「何気なく聞き流していた曲も、時間が経ってはっと気づかされる時がある」
って書いたんだけど、聞き手の心境が経年変化するってのもあるのよね。

そこら辺も歌謡曲の醍醐味ね。

ま、アタシみたいに、昔は美青年だったにもかかわらず、
今や押しも押されもせぬ、立派なおばさんって経年もあんまりないだろうけど(笑)

さて、今夜も19時から
FM横浜 84.7MHZ 
「Happy Panic」

聴いてね。

お願いよ、何度も言わせないで。

さらに、
ペタしてね

次は、皆さんお解りね「コメント」と「読者登録」よ。
いい加減くどかったかしら(笑)


皆さんのお手間を省く為に、こんな物を作ってみたんだけど。
まずは、こちらへ(笑)
残念ながら、もうこの世ではこの曲は売ってないみたいなの
でも、郷ひろみの曲は名曲揃いだから、聴きなおしてみたいなぁって方は
もう一度、こちらへ(笑)

そんなわけだから、「未完成」単独の動画もないのよ。
やっと見つけたのも3曲一緒になってるのだったわ。
ちなみに、「未完成」は2曲目。
ギターを弾いているのはかつての「ブルーコメッツ」「つなき&みどり」
最近では紅白歌合戦でおなじみ、「ニューブリード」のバンドマスター
三原綱木さんよ。

3曲目で、かの有名なジャケットプレイの創成期が見られるわ。
では、
「若さのカタルシス~未完成~素敵にシンデレラコンプレックス」
3曲続けて、お楽しみください。

ひろみ、脚ながっ!