皆様、おはようございます。
先週は月曜日の一本以外あげず、申し訳ありません。
本日は2012年6月26日火曜日。

今日の話題は、「誰でも「困っている人」になる」です。

この言葉は、大野更紗さんの『困っている人』から。
ビルマの難民を一人でも助けようと全力で走っていた大学院生の彼女は、
ある日突然難病にかかり、「難民支援者」から「(生きるのが)難(しい)民当事者」となる。

初め、現在罹っている病が何かもわからず匙を投げた病院の先生方への不信感が募ったり、
やっと見つけた難病治療に取り組む医師も難病の一般市民が現代社会で暮らすということの意味をわかっていなかったり、と辛いことばかり。

でも、テーマを見つけたら、そこに向かって一直線な彼女は、へこたれるも頑張って頑張って今日も生きている。

身体障害者手帳を受給すること、福祉サービスを受けることにも物凄い労力がいる日本のシステム。難病を持つ人が支援者なしに生きるのが厳しい社会。


障害者に対してたまにひどいことを言う人がいます。
でも、その人だって昨日まで健康でも事故や病の発症により、障害者となり得るのです。
どうかそのことを忘れず、明日の自分、明後日の家族、数年後の知人が障害者になった時、障碍をもった子を産んだ時を考えて、日本のシステムを考えよう。

イタリアだったか北欧だったかの言葉
「神様以外、みんな障害者」

みんなどこか欠けてて、どこかが足りていないんだ。
そのことを忘れちゃだめだ。


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