最近読んだ本。
今回は病み系、暗い系ばかり。

月と蟹 (文春文庫)/道尾 秀介
¥620
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父を亡くした少年、母を亡くした少女、虐待を受けている少年、この3人を軸に話は進んでいきます。
放課後、彼らは秘密の場所で秘密の遊びをする。それはいつしか儀式めいたものになり…
少年達は行き場のない想い、悩みに揺れながら、ひたすら祈りを捧げるのである。
ヤドカリの殻をライターで焙るシーンが何度も出てくるのがどうにも不快でした
小学生の時、学校の帰りに同級生の男の子達がとんぼなどの昆虫類を殺してるのを見てしまったことをふと思い出しました。
この小説、子供の持っている内なる残酷な部分がリアルに表現できてると思いましたが…
あまり気持ちのいいものではないですね。
(ホラー小説は好きなくせに、こういうのには弱いシバエリだったりします
)


いつか夜の終わりに (双葉文庫)/双葉社
¥610
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もう会えなくなった人との奇跡?不思議?なお話。短編集。
「てのひらたけ」が一番好きです。
最後の終わりの一行が、とてもステキだなぁって思いました
相手は亡くなっているのに、悲しいのに、どうしてこう希望に満ちた、ステキなお話にまとめられるのだろう!



何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)/集英社
¥420
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タイトルにとても惹かれたのですが…
読んでて益々鬱になりそうな…
親に捨てられて施設で育った主人公は刑務官になり、とある殺人犯に出会う。
登場人物がみんなどこか病んでる感じなので、読んでいてちょっと疲れてしまいました。
みんな心に何かしら抱えていて、いくつになったって一生思春期みたいな所があるんだよね…
生きるって大変。




今夜は心だけ抱いて (集英社文庫)/集英社
¥714
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母親と娘の身体が入れかわってしまうお話。
ずっと確執のあった、母と娘が少しずつ打ち解けていく様は読んでいてとても心温まりますが…
どうしても、男性との絡みで理解不能な点がチラホラ。
唯川センセの作品って言えば、恋愛!男!って感じなんだけど、今回ばかりはその点がダメダメ 
私、こんな母いやだよーこんな娘いやだよーっ
あ、でも唯川センセの作品はとかく恋愛に溺れる話が多いから、これでいいのかなぁ…
なんて妙に納得もできるようなできないような…うーん…