ad:tech tokyo2010 レポート(Day 1)part1 | PR革命 -PR業界から離れたオトコのアタマの中-

ad:tech tokyo2010 レポート(Day 1)part1

今年で2回目を迎えたadtech tokyo2010に
行ってきました。


1年間のうちに、カンヌとadtechを経験させてもらって
会社には本当に感謝したいと思ってます。



昨日、 #comnoma という個人プロジェクトの一環で、
USTにて「振り返り座談会」を行ったわけですが、
改めて自分のアタマの中を吐き出しておこうかと。

※今回の#comnomaでは、最大同時視聴数が30人近くにも達しました。
 若造3人が青臭いことも含めて語るだけのコンテンツに対して時間を
 費やしていただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。


こちら のブログでも書かれています。


まず、第一日目の内容を振り返り。
では、スタート。(だいぶ自分なりに噛み砕きながらまとめてます)


(今回のadtech tokyoでは、「プラットフォーム」「コンテンツ」「クリエイティブ」
 このあたりの用語が度々出てきました。前提として記載しておきます。)


■keynote
「新しいグローバル・マーケティング戦略の実践について。いま何を学ぶべきなのか?」
(speakerは、GoogleのMarvin氏)

・デジタルがもたらしたもの 
 ①addressable →行動ベースで顧客の嗜好を可視化し、アクセスすることができる
 ②interactive →顧客とつながり、双方向性のやり取りが可能になる

・現時点で、「デジタル市場」はまだまだ小さい。今後更に拡大する余地が十分にある。

・これからは、クラウドとモバイルテクノロジーが中心になっていく
 モバイルwebは将来の形として存在。

・今後、写真検索といったサービスも提供していく

・収益をどう挙げられるか、もポイント
 測定データの蓄積、そしてそのデータをどのように使っていくか

 →クリエイティブ要素は更に重要になる。クリエイティブといっても従来型のものでなく
  顧客の言語へ転換したり、顧客側にゆだねる余地みたいなものが大事

 例:「Do you shoot the bear?」



 人々を関与させ、つなげることが、これからのマーケターの仕事

・society(社会に受け入れられるかどうか)というポイント
 テクノロジーがあっても、受け入れる環境があるかどうか?
 例えば、電話や携帯電話。電話も最初は受け入れられない空気感もあった。
 youtubeも、社会が受け入れてくれたから、ここまで伸びてきた
 

ざっと、このような話が展開されました。

2日間の始まりとして、参加者のアタマの中をそろえる、というセッションだったと思います。




■keynote
 「コンテンツのこれから テレビはこれからもポップたりえるのか?」

・"content is king" なのか "platform is king"なのか ?

・テレビvsネット でないことは、TV局の中では認識されている。

・吉本興業は、時代ごとに力のあるメディアの中で活躍してきた。今後もそれは変わらない
 笑いを武器にしたコミュニケーションインフラを提供できないか、ということは考えている。
 プラットフォームが増えることは、吉本興業にとってはよいこと。

・テレビ局の中にレガシー性はほとんどない
 最終的にはコンテンツが大事、そうすると、人が重要になる。
 ネットに向き合い、どうビジネスにしていくのか。

・「strong content is king」を強く意識 結局はコンテンツなんだけど、
 そのコンテンツは強いことが条件

・岸さんが、先日フジテレビ「東京リトルラブ」に関与。 
 ネットクリエイティブの経験をテレビクリエイティブに活かしていこうとした。
 現場で困惑したことも多くあった。
 テレビ制作現場は50年やってきたものがあるから、外部が分からないことも当然ある。

・ネットとテレビの人材がミックスしていくことで新しい形が出てくるのでは。
 互いに領域を侵食しあっていくことも重要。

・「ソーシャルテレビ宣言をしている」という話もあったが、
 具体的にどういったものを目指していくのか、ということは見えなかった・・・。

この前のkeynoteの内容と分断していた、というのが正直な感想。
会全体の方向性として、「デジタル化の中でどういったことを考えていくべきか」みたいな
ものがあるはずだけど、「テレビとネット」という局所的な話になってしまっていた、
というのは振り返ってみても感じるところ。
他のセッションとの結びつきも感じられなかったなぁ、と。



ひとまず、day1のpart1として、keynoteまで。

専門セッションに関しては、part2でまとめていきたいと思います。