天皇杯東京都予選学生の部決勝 国士舘大学×中央大学
2010/8/9 17:45KO
国士舘大学 3延長4 中央大学
【得点】
国士舘 吉野峻光
国士舘 岩崎晃也
中央 佐藤謙介
中央 佐藤謙介
中央 大岩一貴
国士舘 吉野峻光
中央 六平光成
《メンバー》
国士舘大学
---------田中俊哉③---吉野峻光③---------
------岩崎晃也③--------金子昌弘②-------
--------佐藤優平②-----斎藤一行④--------
--瀬川和樹②--‐塩谷司④‐---大久保翼③--綿貫直人④--
-------------新井章太④-------------
後半26分 金子昌弘②⇒蓮沼優③
後半40分 岩崎晃也③⇒恵津森究②
延長後半8分 瀬川和樹②⇒服部康平①
中央大学
---------‐林容平③‐---‐磯部想③‐---------
------佐藤謙介④--------今井智基②-------
--------六平光成②-----渡部一平③--------
--佐藤秀行④--畑中亮人④---大岩一貴③--田港周平③--
--------------畑実④--------------
HT 渡部一平③⇒永木亮太④
後半15分 今井智基②⇒平田直也②
後半25分 磯部想③⇒奥山慎②
《試合経過》
試合開始から国士舘がペースを握り10分までに吉野峻光選手・岩崎晃也選手が決め2得点を奪い見事な先制パンチを決めた。
その後も国士舘が試合を優位に進め決定打をなる3点目が入るのも時間の問題かと思われる中、前半終了間際に中大・佐藤謙介選手が直接FKを決め1点差に迫り前半終了。
後半は打って変わって中大ペースで試合が進み13分に佐藤謙介選手、30分に大岩一貴選手がヘディングシュートを決め3-2と逆転に成功した。
その後も中大が攻勢を仕掛けタイムアップの笛を待つのみだったロスタイムにドラマが起きた。
左サイドでボールを受けた吉野峻光選手がDFを3人交わしての見事なゴールを決め土壇場で試合を振り出しに戻し決着は延長戦へともつれ込む事になった。
そして迎えた延長後半3分中大はU-19日本代表の六平光成選手がGKを交わしてゴールし、シーソーゲームに終止符を打った。
《試合感想》
いやぁもの凄い試合でしたね。
この試合の前に行われた「ヴェルディユース×慶応大」で満足状態だったのに、まさか2試合目もこんな凄い試合になるとは思いませんでした。
国士舘大は4-4-2。
4バックに高さのある選手を揃え強さを見せているのがまず目立ちました。
一方攻撃面では中盤の両サイドにドリブラーを配し、そこを起点に攻める形だったのかなぁと思いました。
そしてなんといっても吉野選手でしょう。
ドリブルはじめオールマイティになんでもハイレヴェルに出来るタイプの彼がFWに構えることにより、攻撃に怖さが生まれていましたね。
一方の中央大。
こちらも4-4-2。
まずディフェンス面ではCBが良かったですね。
人に強い大岩選手と読みが良くクレバーな畑中選手のコンビはかなりインパクトありました。
また攻撃面では中盤が良かったなぁと。
その中でも特に際立っていたのが六平光成選手。
しなやかな身のこなしと攻撃的なプレイで中大の攻撃を牽引していたのが印象的でした。
それに加え前々日にJリーグで出場してる永木選手が後半から出場し、ボール回しにリズムを与えていました。
彼らに加え佐藤謙介選手や林容平選手ら能力の高い選手が絡み攻撃には迫力を感じたものです。
そんな感想。
試合は流れがいったりきたりの文字通りシーソーゲームでした。
その分両チームの素晴らしい部分が存分に見れたので良かったです。
両チーム素晴らしいチームだと感じましたが、個人的には中大がインパクトありました。
現状フルメンバーなんだろうけど、それでも先発からは永木選手や安柄俊選手が外れていました。
そう考えると全選手揃ったらかなりインパクトあるでしょうね。
今年は明治大の1強かと思っていたけど、この試合の中大を見て考えが変わったものです。
最近明大が調子落としてるのもあるけど、後期は中大がかなり盛り返すんじゃないですかね?
で、天皇杯予選にも言及したいなと。
中大の次の相手はJFLの横河武蔵野SCです。
決して楽な相手ではないのは間違いないけど、この日の出来を見ると期待しちゃいますね。
どこまで勝ち抜いていくか注目していきたいと思いました。
《気になった選手》
国士舘大学
MF 金子昌弘
右SHで出場。
とにかく速いアタッカーですね。
中へも縦へもいけるし中大もかなり手を焼いていたように見えました。
さすが大学選抜ってもんです。
なかなか貴重なタイプだと思うのでこれからの成長が楽しみですね。
FW 吉野峻光
FWで先発し途中からは左SHで出場していました。
いやぁ凄いドリブラーですね。
速くて狭いところを抜いていくテクニックは見事でした。
それが詰まったのがロスタイムの同点弾だったのかなぁとね。
低い位置に落ちてゲームを作る部分に参加も出来るし、オールマイティに高い能力を見せてくれたと思います。
中央大学
DF 佐藤秀行
縦に速いSBだなぁと。
タイプ的には内田篤人選手に近いのかな?
怖さのあるSBってなかなかいないと思うので面白い選手ではないでしょうか?
DF 佐藤謙介
非常にタフでエレガントな選手だなぁと。
テクニックが高い選手なんだけど、非常に運動量豊富で長い距離をフリーランニングしてボールを引き出すシーンが印象的でした。
かなり素晴らしい選手だと感じましたね。
今後進路が決まってくるだろうからどうなっていくか楽しみですね。