ブログを読んでくださっている皆様・・・
前回6月18日の投稿から約1か月間、更新が滞ってしまいまして、
本当に申し訳ありません!
”平和でのどかな週末”以降、本当に本当に、のどかな日々が続いておりまして・・・
ブータンの時間の流れに身を任せていたら、あっという間に1か月が経ってしまいました・・・。
というのは言い訳ですが(焦)
とにかく、更新を待っていて下さった皆様、本当にごめんなさい・・・。
もうすぐ、ブータンで暮らし始めてから2か月になりますが、
これまでの「東京時間」から、今の「ブータン時間」に、心身共に順応させていくなかで、
この1か月は、自分の立ち位置を探っているような、そんな期間だったように思います・・・。
例えば、東京の会社で働いていた時は、
当然ながら出社時間・退社時間がきちんと定められていて、
出勤状況等がタイムカードですべて管理されていました。
誰がいつどんなミーティングに出ているのか、どこに外出しているのか、
だいたいの人が把握をしていました。
しかしブータンでは、9時~17時の定時はあるものの、
例えば8時50分にでも出社しようものならオフィスは閉まっており、
9時ちょうどでも出勤しているのは1~2人、9時半をすぎると、
なんとなくみんな出勤している様子なのですが、誰がどこで何をしているのかは、
さっぱりわからない、といった状態です。
でも、かといって仕事していないのかというと、そういう訳ではなく、
皆さんやるときはちゃんとやる。でもやりすぎない。ブータン式の「力のかけ方」というものが、
ちゃんとあるような気がしています。もちろん、人によって差異もありますが、
それでもちゃんと物事は進んでいて、それでいてストレスが無い。
それから日本と最も異なる点は、常に自発的な行動が求められるということ。
でも、助けを求めれば、周囲のみなさんはかなり親切に、自分の時間を割いてでも助けてくれます。
すみません、なかなかうまく説明ができませんが、そんな中、
日本人として、日本の方々と常にやりとりをさせていただいている私としては、
「ブータン式」と「日本式」の仕事の進め方の間で、いかに中間点を取るか、
今はなかなか難しい局面に立たされています。
いずれにせよ、自分の精神を強く持ち、自分で自分を律していくことの重要性を、
改めて感じています。あと1か月ほどで、ちょうどいい塩梅を見つけられるのかな・・・
と、おぼろげに考えているので、とりあえずは日々模索しながら頑張ろうと思います
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さて、抽象的な前置きが長くなり申し訳ありません!
今回は、先週末の8日~9日にかけて、「ハ」という街で開催された、
政府観光局主催の「ハ・サマーフェスティバル」の様子について、ご紹介したいと思います。
「ハ」は首都ティンプーから車で約3時間の小さな街。
2001年に観光客に開かれたばかりで、昔のパロを思わせるような手つかずの街並みが残されています。
夏祭りは、地元の方々も巻き込んで地域を活性化するために、
政府観光局が2011年より始めた取り組みで、
今年は3日間の合計で90名以上の観光客が訪れ、約60名の地元住民が祭に携わりました。
というわけで、私も一応オフィシャルな立場で参加したのですが、
祭が開催される前日からハに入り、職場の同僚たちとキャンプをしたりと、
またまたとても平和でのどかな時間を過ごしましたので、とりあえず今回の記事では、
フェスティバル以外の<キャンプ編>をお届けしたいと思います。
まずこちらは、ティンプーからパロを抜け、峠に向かう途中の山道にて。
「聖なる水」と、たくさんの木苺。ブータン人の方と一緒にいただきました。
甘酸っぱくて美味しかったですが、食べ過ぎるとお腹を壊してしまうので注意が必要とのことです。
そして、標高約3800mのチェレ・ラ峠にてランチタイム。
同僚が持ってきてくれたお弁当を、素手で豪快にいただきました。
メニューはご飯とチキン、ケワ・ダツィ(トウガラシとジャガイモとチーズの煮込み料理)。
広がる青空のもと、風に揺れる経文旗の中でいただくランチは最高でした・・・。
そして、ハに到着。
神聖な三連山の谷あいに伝統様式の建物が綺麗に建ち並ぶ、小さくて美しい街です。
この日は偶然にも、大僧正であるジェ・ケンポが、人々に恵みを与える「プジャ」の儀式が行われており、
多くの周辺住民が着飾り、街に集まっていました。
そんなプジャの会場から、美しい虹を垣間見た時には、言葉にならない感動を覚えました…。
街を一通り散策したところで、街のふもとにあるキャンプ場に、テントを張りました。
ここは、駐留しているインド軍のヘリポートでもあり、また建設現場で働くネパール系移民の
住居がある場所でもありました。
フェスティバルに合わせ、ティンプーからここを訪れていた別のグループと一緒にキャンプサイトを作りました。
ネパール系の子どもたちが手伝ってくれます。周りには放し飼いの牛や馬たち。のどかです・・・。
ちなみに、ハではこのような立派な農家にホームステイをすることもできます。
こちらではお湯のシャワーもあり、快適です。
さて翌朝、テントをたたみ始めると、どこからともなく子どもたちが集まってきて、
みんな楽しそうに手伝ってくれました・・・!キャンプ素人の私は、写真撮影に徹するのみ・・・。
「子どもたちはみんな親切に手伝ってくれたから・・・」と、ブータン人の同僚は子どもたちに、
ポケットマネーでちゃんとお礼をしていました。
スペイン人の同僚が子どもたちの写真を撮ると、「見せて見せて!」と、皆が集まってきます。
あまりに微笑ましい風景に、思わず笑顔がこぼれます。
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そんなこんなで、またもや平和でのどかな週末となり、
キャンプをした翌朝、この日、ハ・サマーフェスティバルに向かったのでした。
フェスティバルの様子は、次の記事でご紹介いたします!