悪意の手記/中村文則 | ■晴日の読書手帖■

悪意の手記/中村文則

悪意の手記 悪意の手記
中村 文則

新潮社 2005-08-30
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「なぜ人間は人間を殺すとあんなにも動揺するのか、動揺しない人間と動揺する人間の違いはどこにあるのか、どうして殺人の感触はああもからみつくようにいつまでも残るのか」―死への恐怖、悪意と暴力、殺人の誘惑。ふとした迷いから人を殺した現代の青年の実感を、精緻な文体で伝え、究極のテーマに正面から立ち向かう、新・芥川賞作家の野心作。                 「BOOK」データベースより]

     

私も子供の頃、大きな病に苦しみながら、この世の全てを憎み、神を否定し、絶望の中で死を待っていたことがある。その闇から解放されてこんな風に生きる彼の気持ちは判らなくも無いな、と思った。

なんとなく美しさも感じるけど…でもとても悲しい。。

       

本★★★☆☆

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【過去に読んだ中村文則作品】

遮光 (新潮文庫)

土の中の子供 (新潮文庫)