政府はイージスアショアを導入するようだ
現行憲法を前提にすれば、致し方ないのであろうが、今は、現行憲法の専守防衛で抑止を維持しうるかが議論されるべきである
自民党の憲法改正の議論にかかっているのだが、今の、「現行解釈を一ミリも動かさない」方針では進展がない
このようなことを継続すれば、憲法が日本を滅ぼすということが現実的になって来る
我が国にチャーチルはいないのか
福澤諭吉はいないのか
現実を見ずに、憲法という神話を信じ、想定外に至るのは、戦前の常勝神話や原発の安全神話に同じである
中国の弾道ミサイル増強の現実を見る必要がある
中国の弾道ミサイル増強は継続しており、これからも継続する
それは、我が国の専守防衛という制約と、米海洋戦略における水上艦艇の脆弱性をついた、効果的な戦略である
弾道ミサイルの飽和攻撃の優位は、ミサイル増強とともに増す
技術的に攻撃側が容易であり、飽和攻撃は拡張性についても容易である
時間の制約もない攻撃側が、コストも含め、あらゆる面で有利である
そのため、インドとパキスタンも、イスラエルとイランも、弾道ミサイルの相互保有による抑止、安定を図っている
弾道ミサイル防衛は、少数の散発的な攻撃や誤発射への対応としては有効である
しかし、今や、中国の弾道ミサイル増強により、飽和攻撃が当然、選択されるであろう状況である
飽和攻撃は弾道ミサイルを保有する側が当然使う、効果的な戦術である
北朝鮮でさえ、飽和攻撃の訓練を見せつけている
北朝鮮でさえ、対艦弾道ミサイルの発射実験まで始めている
戦略環境は既にパラダイムシフトしている
弾道ミサイル増強により、米海洋戦略は、水上艦艇の脆弱性により、破綻に向かわざるを得ず、また、航空基地無力化も志向される
弾道ミサイルを弾道ミサイル防衛では抑止できない
弾道ミサイルの抑止には、弾道ミサイル等攻撃的戦力保有が必要である
それを可能とするため、自衛権の保有を認める、憲法改正が今、必要である
自衛隊明記だけで、解釈を一ミリも動かさない、憲法改正では、専守防衛を固定化し、戦略環境のパラダイムシフトを踏まえれば、むしろ、有害である
9条3項として
自衛権を行使する自衛隊を保有する旨を追加する必要がある