日経経済教室の面に「東京発展のグランドデザインを」という投稿が載っていた

東京のグランドデザインが必要ということについては賛成である

また、最近、「東京大改革」という言葉も一般化してきた感がある

想像するに、皆、何かおかしいと思っているということではないか

私の発想は、「グランドデザイン」というような、高尚なものではない

しかし、東京に問題があることを前提に、それを解決する必要があるという考え方である

投稿者も挙げていたが、東京圏は4千万の人口であり、日本の3分の1の重みがあることを軽視してはならない

日本にとっても大問題なのである

グランドデザインという意味では、地価抑制となるようなデザインが大前提である

一極集中による地価高騰が、少子化の原因となり、また、保育所や老人ホームの建設の障害となっている

通勤混雑、通勤時間の長さにも繋がる

また、地方出身の大学生にとり、仕送り負担、ひいては教育機会均等を失なうことに繋がっている

要するに、地価という、社会生活の基本的インフラの劣化が多くの支障を東京に与えている

我が国は首都移転を曾て検討された90年代にやっておけば良かったのだが、バブル崩壊により、議論が消えざるを得ない状況になった

しかし、それ以降の、失われた25年、我が国は、少子化と消費停滞が継続している

社会システムの公平性劣化が原因であるが、その一つに、地価高騰がある

バブルという土地問題が、首都移転という、土地問題の解決策を潰してしまったという、皮肉と不運である

しかし、今の、継続する、少子化や消費停滞を解決する為には、社会システムの公平性劣化を解決する必要があり、その一要因である、地価高騰は解決する必要がある

東京のグランドデザインとして、首都移転や、大学等の移転が検討されるべきである

東京はまた、木密という大問題を抱えているが、未解決である

木密不作為は第二の原発である

木密解決の為にも、首都移転し、連動して住宅移転し、木密地域の道路拡幅を急ぐべきである

放置すれば、関東大震災の二の舞いになりかねない

また、東京は電力を他地域に依存している

福島、新潟である

福島の事故を踏まえれば、東京と電源立地県との関係は、今までと同じでは無理がある

福島復興、新潟振興の為、東京の大学や研究機関等を移転させる等、便益の共有を図るべきである

大学生への仕送り負担軽減、教育機会均等回復の為にも必要である

パリのような、グランドデザインではないが、今、東京に真に必要なグランドデザインは、地価抑制による、社会システムの公平性の回復と、木密問題の解決、電源立地との便益共有によるエネルギーの安定確保ではないか

東京のグランドデザイン、東京大改革が進められるべき時である

パリのグランドデザインは、ドゴール等の政治家がリードしたそうだ

我が国にもドゴールが必要である