報道によると、韓国が北朝鮮との対話の条件として、北朝鮮の核、ミサイル開発の中止を挙げ、また、それを米に相談もせずに明らかにしたことが問題になっているそうだ

韓国は北朝鮮と対話することは、あってもよいだろうが、北朝鮮が核やミサイル開発を止めることを信用するのは、もう、止めるべきだ

それが失敗に終わることを過去の歴史が示している

まして、その対価に、米韓チームスピリット演習の中止を提案したり、況んや、米との相談無しに進めるなどは、軽率である

更に、韓国はTHAADについて、二基は配備したが、残りの四基については、環境影響調査の為、1~2年延期する方針のようであり、米大統領がこれを聞いて激怒したと報じられている

韓国は歴史の分水嶺に立っていることを認識すべきである

中米の鬩ぎ合いの中で、韓国が如何なる選択をするのかは今後の情勢に大きく影響する

究極的には、民主主義を選ぶのか否かの問題になる

北朝鮮問題で中国の関与が強まる中、韓国は米韓同盟について、その重要性を再確認する必要がある

朝鮮半島を中国主導で韓国が統一し米軍撤退に向かわせることが、孫子の「謀を伐つ」であろう

北朝鮮に対する中国の関与を米をはじめ国際社会は期待せざるを得ず、このような状況の下で、韓国に対しTHAADを巡り、中国の影響力の拡大が図られている

韓国の米軍撤退と沖縄の米軍撤退がなされれば、「戦わずして勝つ」が実現し、「謀を伐つ」が成功する

朝鮮半島の安全保障は我が国にとり、極めて重要である

朝鮮半島に民主主義が維持されない状況になれば、我が国の民主主義維持も危険になる

我が国も米の本格的コミットメントを引き出す為、米を巻き込まなければならない時代であるが、韓国も自らの民主主義維持を楽観することは危険であり、それは米のプレゼンスがなければ成り立たないことを認識する必要がある

北朝鮮への影響力、THAADを巡る韓国への影響力拡大、朝鮮半島統一、韓国の反米軍基地感情、日米韓離反の歴史戦、これらを絡み合わせ、事態を動かそうとする力が働く

一方で、日米韓が今なすべきは、民主主義の価値の再確認、日米韓同盟の重要性の再確認である

我が国も当事者そのものであることを意識し、日韓関係の構築に動かなければならない

日韓関係の資産を総動員し、関係の維持強化に努めるべき時である

日韓の装備協力を開始すべき時である

日米韓の弾道ミサイル共同開発が開始されるべきである

我が国は憲法改正し、弾道ミサイル等攻撃的戦力の保有を認め、日米韓共同開発に進むことにより、日米韓同盟を確固たるものとし、東アジアの民主主義維持の為、抑止の態勢を強化すべきである