神道 平和教のブログ

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平和教は神社と同じ、神道系の宗教法人です。
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世界遺産の熊野古道でも有名な熊野本宮大社

古から信仰の対象とされてきた三つの霊場とそれをつなぐ参詣道が、令和6年7月7日に世界遺産登録20周年を迎えます

自然信仰に根差していた熊野の神々ですが、平安期には仏教や密教など修験道の聖地となり、大斎原にあった熊野大社は「浄土への入り口」として多くの皇族や貴族も参拝するようになっていきました。

よみがえりの地である熊野を参詣することによって心身の癒しと再生となるという信仰が広がったと言われています。

主祭神は「家津美御子の大神」平和教では財宝の神としてご神徳をいただいています。

この神は、またの名を「スサノオの大神」とも言われ

神話の中では、スサノオの命は、三貴子の一神として誕生しますが、アマテラスが高天原を、ツキヨミは夜の国を、スサノオは海原を治めるようにと命ぜられますが、スサノオは母である伊邪那美の命を慕い、根の国〔黄泉の国〕へと降ったと言われています。

この大斎腹が「蘇り=黄泉がえり」の地として信仰が厚いのも、この神話からも不思議ではないように感じます。

 

 

熊野三山のひとつ、那智の滝を神と崇める自然信仰を起源とする那智大社。

主祭神は「熊野夫須美の大神」また「伊邪那美の命」とも言われ、万物の生成育成を司る神として、隣接する那智青岸渡寺とともに信仰を集めています。

 

樹齢850年の大楠。胎内くぐりの出来る空洞がある。

 

熊野三山のひとつ、熊野速玉大社は上倉神社のゴトビキ岩に降臨した熊野権現を勧請するために造営された神社と言われ、熊野速玉の大神と熊野夫須美の大神の夫婦神が主催神です。

 

こちらも世界遺産

花窟神社は、伊邪那美の命が、加具土の命を産むときに命を落とし、祀られた場所と言われています。そのため、伊邪那岐の命は現世の国を、伊邪那美の命は黄泉の国を司っているとも言われています。

母を慕う想いが溢れているのでしょうか、大きな悲しみに包まれた不思議な空間でした。

 

天然記念物の鬼ヶ城

 

その他、熊野の地には産田神社などもあり、万物を産み育てる、母なる神への信仰があちこちに感じられました。

私たちは親先祖の命のバトンをつないで今ここにいます。

その大元をたどれば、わたしたちの魂は、すべての源である大御神からの分かれです。

親先祖を敬うことは、自分自身のルーツを尊ぶことであり、また神を崇めることは、すべての存在は元はひとつである、ということを思い出すことでもあります。

 

まずは、この大いなる源とのつながりを取り戻すことこそが、世界がひとつとなり平和へと向かう大切な一歩であると、改めて感じられた場所でした。