先日、モントゥーが指揮したベートーヴェンの交響曲全集を聴いてました
ウィーン・フィルとロンドン響を使った録音で、夙に知られた録音です。
ただ、あらためて感じたのが、ウィーン・フィルとの録音で使われたゾフィエンザールの音響。
デッカがこのホールを好んで録音には使いましたが、私はどうしても好きになれないんですよねぇ。
別にこのモントゥーの録音に限らずです。
やっぱり楽友協会のあの豊かな響きが頭にあるからでしょうか?
もちろんあのホールはあのホールで、その豊かな響きがゆえに録音も大変らしく、むかしバーンスタインだか誰かの録音風景の写真を見たことがありますが、それこそ立錐の余地がないくらいにマイクが立てられてました。
また、楽友協会はウィーン・フィルを筆頭に4つの主要プロオケが会場にしてますし、その他にも外来オケのコンサートやソリストのリサイタルにも使用しますし、お金さえあれば借りられてしまいますしね。
(以前、金に物を言わせて中国のアマチュアかなんかのオケがここでコンサートを開き、あまりの下手さに、いくらなんでもという話題になりましたがw)
いずれにしても、このホールは毎日のようになんらかのコンサートが組まれています。
デッカが商業録音をするのには、この楽友協会のホールはスケジュールがタイト過ぎて向かなかったは確かだと思います。
いちいち機材を設置し、また撤収の繰り返しになりますものね。
最近は、そもそもメジャーレーベルがライブ録音でコスト削減するご時世なので、ウィーン・フィルの場合は必然的に楽友協会での録音が主流ですが。
ゾフィエンザールは私が留学してたころに焼失しましたが、また再建されたようですね。
みなさまはゾフィエンザールでの録音はお好きでしょうか?