新検出法を理化学研開発 より速く正確に | やさしくインフルエンザを抑制したい「ハートマスク運動」のブログ

新検出法を理化学研開発 より速く正確に

実用化はまだ先のようですが、こういう技術がどんどん発達してほしいですね。
「とりあえずタミフルを処方」ってことが減っていくことを願います。
ただ、インフルエンザであろうが、そうでなかろうが、
疑いのある人は”他の人にうつさない”ように気配りをお願いいたします。


<インフルエンザ>新検出法を理化学研開発 より速く正確に
毎日新聞 1月26日(木)11時4分配信
 インフルエンザウイルスを従来より速く正確に診断できる方法を、理化学研究所(横浜市)などのチームが開発し、25日付の米科学誌プロスワン(電子版)に発表した。乳幼児や高齢者など重症化する危険が高い患者の早期診断・治療につながる技術として注目される。

 従来の方法では、発症後24時間以上経過し、ウイルスが増殖してからでないと検出が難しかった。チームは、増殖にかかわる遺伝子を短時間で増やす技術を開発。検出まで約6時間かかっていたのを、40分以内に短縮できた。また、ウイルス量が少ない発症後6~24時間以内でも検出できた。

 一方、医療機関で使用されている簡易検査キットでは、たんぱく質の違いからウイルスの型をA~C型の3種類に判別するまでが限界だが、新しい方法は遺伝子配列まで検出できる。東京都と千葉県の14医療機関で実施した臨床試験(255例)では、簡易検査キットが110例を「A型」と診断したのに対し、新しい方法ではそれを上回る140例を、A型で09年に流行した「H1N1型」と判定できた。

 この技術を応用した検査装置はまだ実用化されていない。医療保険適用など制度的な仕組みが整えば、医療機関への導入は技術的には可能だという。一方、強毒性で感染力が強いとされ、世界的流行が懸念されるH5N1型についても、この方法が有効かどうか臨床研究中だ。

 チームの石川智久・理研上級研究員は「早期診断によって、将来の流行が懸念されている感染力や毒性が強い新型インフルエンザウイルスの広がりを防げる可能性がある」と話す。【久野華代】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120126-00000026-mai-soci