二次創作小説⇒DEATHNOTE小説「Love used~利用される愛」 | ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

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二次創作小説


作品
DEATHNOTE
月×堂本光子

執筆日
2006年11月27日

コメント
初の月×光子です
しかしかなりダークになってしまいました
ラブラブを期待した方すいません(T_T)
頑張ったんですけども…(^^ゞ

小説

「Love used~利用される愛」




ある日、いつものように高校へ通う夜神月に、
同級生の女子「堂本光子 」が声をかけた

光子は普段はあまり月と話す機会がなかったのだが、
キラ事件後から二人は友達関係になっていた



「ねぇ夜神くん、夜神くんのお父さんってキラ事件の捜査してるのよねぇ?」

「あぁ、捜査本部長をしている」

「お父さんってすごいのねーこの前テレビにも映ってたよね?」

「あぁ、あまり映りたくなかったみたいだけどね」

「そうなんだ~」

二人の会話が楽しく続いていく

だが、共通の話題はいつも「キラ事件」のことだった

決して楽しく話すような話題ではないはずなのに、
二人ともキラ事件には興味津々だった



突然、 光子がどうだ!と言わんばかりの強さで月の前へ一歩でた

それに気づいた月は光子の行動が読めず一歩下がってしまった

「夜神くん、もう少し近づいてよ」

「え?なんで?

「あのね、実はキラ事件のことについて
私の知り合いのお兄ちゃんからエルって人のこと聞いたの」

夜神の体がびくついた

だが、情報を聞いておくべきと思い、一歩前へ出て
光子の口元に自分の耳をもっていった

「実はね、お兄ちゃんがいうには警察にはエルっていう人がいるって聞いたの

 でね、お兄ちゃんの部隊に直接指示がきたんだって、

 それでお兄ちゃんは今日本にきてるんだ」

「それで?」

夜神は続きを耳を澄ませて聞いた

「それでね、エルの年齢と本名聞いちゃったの、私達と変わらない男の子なんだって

 キラ事件の捜査してる夜神くんのお父さんだったら逢ったことあるのかなーと思って

 聞いてみたかったんだ」

ごくりと唾を飲み込んだ夜神にリュークはおどけてみせた

「こいつエルの名前知ってるんだとよ、聞いてみたらどうだ?すぐ殺せるぜ、ヒャッヒャッ」

「うるさい」

思わず月は声に出してしまった

「え?」

光子は驚いたが自分ではないことを知り首をかしげた

「あ、ごめん、ごめん、それで、エルの名前ってどんな名前?」

いきなり確信をつく月だったが、 光子は少し残念そうな顔でそっぽを向いた

月は光子の前にまわりこんで両手で腕をつかみもう一度聞いた

「エルの名前は?」

「・・・忘れちゃった、てへvv」

光子は聞いた話を右から左へ聞き流すタイプで記憶力もほとんどなく、
すぐに忘れてしまうのだ

がっかりした月に近寄って笑いものにしている死神がいた

「ヒャッヒャッ、残念だったなぁ、月」

さきほどから月のまわりで死神リュークがチャチャを入れていた

だが、死神はデスノートに触ったことがある者にしか見えない

当然、 光子には見えないのだ

リュークに茶化されながらも、月は光子に近づけばエルの名前がわかると考えた

「光子さん、光子 さんはそのお兄ちゃんのことが好きなの?」

「うん、小さい頃からよく遊んでくれたお兄ちゃんだったんだ」

笑顔で答える光子を壁際へ押し倒した

「な、なにするの?」

驚いた光子は顔を強張らせた

「妬けちゃうなぁ・・」

「えっ?」

驚いた光子はもう一度聞き返した

「自分でもびっくりしてるよ、ヤキモチを妬いている自分にね」

「うそっ?夜神くん?」

「僕ではだめかな?」

そういうと顔を近づけ光子の左耳を甘噛みした

「あっ」

「感じたの?」

「ちがっ」

光子は必死で抵抗しようとした

「やっぱり僕ではダメってことなのかな・・」

少し離れてうつむき加減で声細々と肩を落として言う夜神を見て、
光子の胸は締め付けられた

「私、夜神くんのこと正直恋愛対象と思ってみたことなかったのね
 だって、夜神くんは私と違って頭いいし、ルックスもいいし、性格もよくて友達も多いし
 何もかも私と正反対なんだもん、私と合うわけないでしょ?
 キラ事件のことで友達になれただけでも嬉しくて満足していたのに・・」

光子が話している途中で、月はまた顔を近づけ今度は右側の耳を甘噛みした

「あっ」

思わず声が漏れてしまう

「嫌いってことじゃないんだよね?好きだって思っていいんだよね?」

そういうと月はうつむく の顔を覗き込んだ

光子がこくりと頷くと、すぐさま両手できつく
光子を抱きしめて甘くて長いキスを交わした

「んぅ・・」

「うっんんっ・・」



唇が離れてうっとりとする光子の顔を見て、落ちたと感じた月はダメ押しをした

「光子 、好きだよ」

「夜神くん・・」

「ライトでいいよ」

「ライト・・・」

もう一度きつく抱きしめあった二人は、このときから友達を卒業し恋人となったのだ

「 光子、今度お兄ちゃんにエルの名前聞いてくれないか、知りたいんだ」

「うん、わかった、聞いたらすぐ教えるね」

「早めにお願いするよ」

「りょーかいっ!」

「じゃ、またな」

「うん」



とわかれたあと、リュークが月に近寄ってきた

「お前、彼女を利用する気だな、おー恐い恐い」

「ふん、当然だ、利用したあとはノートに名前を書くだけだよ」

「恐いやつだなーお前は・・、で
もこれでエルもノートに書いて消せるわけだ、ヒャーッヒャッヒャッ」

「帰るぞ、リューク」

「へいへい」

月は 光子を利用するために告白をし恋人関係になった

そう、エルを始末するために手段は選ばないのだ

利用された愛の結末は、デスノートだけが知っている・・・



**END**


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