有給休暇の消化日数と消化率、日本がワースト1位に -- エクスペディア調べ | hdraweのブログ

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オンライン旅行会社のエクスペディアジャパンは、世界20ヶ国の有職者を対象として有給休暇の国際比較調査を行い、結果を公開した。調査対象者は16歳以上の有職者男女で、回答者数は7803名。調査は2011年9月から10月に実施している。

調査結果によると、年間の有休消化日数は、日本が最下位で「5日」、次に韓国が「7日」となり、「30日」有休を消化する1位のフランスやスペイン等のヨーロッパ諸国やブラジルと、大きく差が開く結果となった。また、実際の有休消化率を比較すると、欧米諸国は有休消化率が「86%~100%」に対して日本は「45%」、韓国は「70%」という結果に。もともと支給日数が少ないのにもかかわらず、消化もしていないという結果になった。また、日本、韓国ともに、「自分が何日間有休支給されているか分からない」と回答した人は3人に1人という結果となり、休暇を取る文化がいかに根付いていないかが分かる結果となった。

世界各国の有給休暇の支給?消化日数


なぜ、日本人は有給休暇を使わないのか。質問に対して日本人の回答1位は「上司が協力的ではないから」で44%、2位が「休みを取る余裕がないから」「前もってスケジュールを組めないから」で19%、3位は「周りの目が気になるから」という回答状況になった。88%が「上司が協力的である」と感じているノルウェーが、有休消化率100%であることを考えると、やはり上司の影響は大きいと言えるだろう。

有給休暇を取らない理由(日本人の回答)


また、「周りの目が気になるから」と回答した割合は、インド、韓国に次いで日本が3位という結果も合わせると、上司の目だけでなく、社内全体で休みを取りにくい雰囲気があると考えられる。

一方、晴れて休暇が取れたとしても、休暇中も「仕事のことが頭から離れることはない」と回答したのは、日本人が最も多く約20%。また、「仕事を終わらせてから休暇に行く」という回答も日本人が一番多かったにも関わらず、約90%が「休暇中に仕事関連のメールをチェックする」という結果に。休暇中も仕事のことが頭から離れない様子がわかる。

休暇中に仕事のメールを確認するか


そして、「もし年に1回だけ休暇があったら」という問いに「ロマンチックな場所に行きたい」という回答が1位だったのは、最も休暇を取らない日本と2番目に取らない韓国のみ。20カ国中17国は、「ビーチに行きたい」という回答が1位だった。また、「ゆっくり食事を楽しみたい」と回答したのは日本の11%が他のどの国よりも高い割合となっている。また、有給休暇中に「ひとり旅をする」と回答した割合は20ヶ国中、日本の11%が1位、韓国の9%が2位となっており、家族旅行よりもひとり旅をゆっくり楽しみたいという意向が強いことがわかる。

このような結果からも、日本と韓国のビジネスパーソンは仕事に忙しく心身共に疲れきっている様子がわかった。

なお、調査結果の詳細はエクスペディアのウェブサイトで公開しているほか、この結果を紹介するテレビ CM も放映している。

■有給休暇の国際比較調査(エクスペディア)
http://www.expedia.co.jp/corporate/holiday-deprivation2011.aspx
■調査結果テレビ CM
http://www.youtube.com/watch?v=tI5kOd6AcO8