【長野佑介】メニューと食材が異なる偽装表示問題で、格付け案内本「ミシュランガイド」に掲載されたホテルや旅館でも偽装の発覚が相次いでいる。中には新規予約を当面中止した施設もあるが、出版元は2014年版をすでに調査・発行しているとして、変更も訂正もしないという。
10月下旬に発売された「ミシュランガイド関西2014」は、ホテルや旅館については「おもてなしの快適度」を基準に10段階で評価している。
上位から4番目に当たる「最上級の快適」にランクされたホテルグランヴィア京都(京都市下京区)は、「鮮魚」と表示しながら刺し身の一部に冷凍魚を使っていた。同じ評価の帝国ホテル大阪(大阪市北区)は「フレッシュジュース」と表示して既製品のジュースを提供していた。6番目の「非常に快適」とされたウェスティン都ホテル京都(京都市東山区)は、加工肉の注記なしに牛脂注入肉を出していた。
朝日新聞社
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