ずいぶん前に "Jimi" Hendrixを初めて聴く前に、ビジュアルにショックを受けて「琴桃川凛メイキングラヴ」というグループ(?ギター・ヴォーカルだけに決定権があるタイプ)の「ぱぴぴ発狂食品」というCDで、 "Jimi" HendrixのカヴァーのVoodoo chileを聴いた。

すごいカッコ(の)いい音のギター(とヘローんヘロのそれ以外)と、バランス崩した無理目なミキシングがとてもカッコいい。

そして、とんでもなく歌が下手(と思います)・・・というのがものすごく気持ちをアップダウンさせて、すごいショックだった。(初めて聞いたときは「なんでウメズカズオさんが歌っているの?」と思った。)


琴桃川凛さん




しかし、未だこのバージョン以上の極端なカッコいい音のVoodoo chileは聴いたことないんだよね。

(もともとこの曲がカッコいい音なんだろうと思って、その後たくさん聞いたジミヘン本人のも含めて。)


他の収録曲も、スカスカのシンセサウンドに、ギューイーンとオーバーしたギターが絡みながら歌はメチャクチャという、その当時のスカムな雰囲気が・・・

なんだか、少年時代に借りてきた、少年少女向け江戸川乱歩シリーズの装丁の絵が怖くて・・・でも読みたいというようなものが部屋あるようなショック。

沢山の「なくした」CDの中の一つ。

どんな心理状態で完成したものなのかがすごく気になるんだけど、当時も今も彼について全然知らない。

人の曲なれどギターだけでパッとここまでカッコイイのは、この人くらい?

アコースティックギターがこれほど小さく見える人もすくないだろう。