解けるパズルと解けないパズル 1 | Polyhedron

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速水が思った事を書いていきます。twitterを始めたのでこちらはほぼ廃墟かも。


僕は、ナンバープレイス(別名:数独)やピクロス(別名:イラストロジック、エデル)といったパズルを、いまいち好きになれない。より正確には、暇で暇でしょうがない時に、暇つぶしにやるのには最適だとは思うが、時間を割いてまでやりたいとは思わない、のである。
なぜかと言うと、こういったパズルはなべて、どうやって解いていけばいいか、という手順(物理屋はこれをよく『処方箋』と呼ぶが)が決まっていて、それに従いさえすれば、だいたい解けるからだ。
つまり、基本的にこれらは全て、(時間さえあれば)解ける事を前提としている。
僕は、こういったパズルを解くと、どうも「作業」をしている感じがしてしまうのである。

逆に、解けない事を前提とする、というか、自分の持つ処方箋では解けないパズル、というのも存在する。
以前、末広町のあたりのパズル屋で、「からくり小箱」というのを買った。ある手順を踏んではじめて、箱を開けて中の物を見る事ができる、という物である。
僕はこれを開ける事ができなかったが、家族や友人らに試してみたところ、できた人が数人いた。
もちろん、その人たちが、たまたま処方箋を持っていたわけではない。
試行錯誤の末、とうとう正しい答えにたどり着いた、という事だろう。
正直、尊敬した。

大学の物理学や数学の問題の中にも、こういうパズル的問題はたまに出てくる。
こういった『解けないパズル』を解ける人こそ、大物になれるんだろうな、と、よく思う。