大阪名物「春一番」
春一番2009。服部緑地野外音楽堂。
今年も空は曇り空で
雨が落ちてこないことを願いながら
会場に向かう。
ほんまに自由な空気の
大阪ならではのコンサート。
酔っ払いのおっちゃんもいるし
シャボン玉で遊ぶ子どももいる。
ステージでは
ブルースやロックンロール。
誰でも名前を知ってるミュージシャンも
知る人ぞ知るミュージシャンも
おんなじ高さのステージで自然体で歌って踊る。
みんなうれしそうに楽しんでいる。
飾らないそのままの音楽。
缶ビールを保冷バッグに入れて
いっぱい食料も買い込んで
お客もそんな雰囲気を楽しんでいる。
きのうも客席で
木村(充揮)さんが普通にビールを飲んでたり、
金子マリちゃんが歩いてたり。
わたしたちもいつもの場所で
いつものように飲みながらステージを楽しむ。
三宅伸治BANDは
福岡風太さんの
「キヨシローをぶっとばせ~、三宅伸治BAND~!!」で
始まった。
正直、キヨシローという言葉にドキっとした。
「たたえる歌」で始まって
「ベートーベーンをぶっとばせ」
M’AXAのときよりも
三宅さんはしっかりと
さらに空まで届くような
「俺の忌野清志郎~~!!」
それから
「デイドリームビリーバー」
「雨上がりの夜空に」
やっぱり涙は出たけれど
湿っぽい涙ではない。
どちらかというと気持ちのいい涙。
心の全部で
清志郎さんに
ありがとうという気持ちを込めた。
三宅BANDの熱いステージ。
まるで
そこに清志郎さんがいるようだった。
石田長生、
木村充揮、
有山じゅんじ、
藤井裕。
石田さんは
清志郎さんが春一番で演った曲だと紹介して
三宅さんと「世間知らず」
裕さんのステージでは
清志郎さんの「フジーユー」という声が
聞こえてきそうだった。
会場の全部で
清志郎さんを次のステージに見送ったような
そんな感じがした。
雨は降ったりやんだりで
少し肌寒いのだけれど
ステージは相変わらず熱く、
最後はにぎやかに
春一BLUES☆SPECIAL JOINT☆
ステージの上でも下でも
みんな歌って踊っていた。
とても不思議な気持ちで
この日、ここにいられてよかった、と思った。
わたしのすべては
清志郎から始まって
清志郎からつながっていて
それはこれからも変わることなく
わたしを支えていくのだろうということに
とてもありがたい気持ちになった。
天国のステージでは
清志郎やオーティスや
すごいミュージシャンたちが集まって
おんなじように春一番をやっているのかもしれない。
生と死は
まったくかけ離れた別のものではなく
つながっているものなのだと
自然に感じることのできた1日。
悲しいけど
泣いてばかりはいられない。
この連休中のスケジュールは
ずっと前から決めていたことだけれど
毎日、ほぼ強制的に
この受け止めきれない現実を
客観的に考えられるようにだったのかもしれません。