最近映画館で観た映画(2007年327~) | はぶてんさんな! -映画好きのBLOG-

最近映画館で観た映画(2007年327~)

最近、映画館に行ってこがいな映画を観たよー。
(※数字は今年に入ってからの通算)

327■ナンバー23
古書店で入手した自費出版本を読んで次第に「23」ちゅう数字に取り憑かれていく男をジム・キャリーが演じちょるよ。小説の主人公が自分によう似ちょるけん「この著書は自分を観察しよるんじゃないか?」と妄想を抱くようになるあたりから段々おかしゅうなっていく感じがえかったよ。ほじゃがミステリーとしては平凡な結末じゃったかのう。

328■ライセンス・トゥ・ウェディング
結婚間近のカップルが牧師のロビン・ウィリアムズの結婚準備講座を受講するコメディじゃ。ロビン・ウィリアムズ演じるハチャメチャな牧師のキャラが笑えるか笑えんかがこの作品を楽しめるかどうかにかかっちょるの。実はわしはケン・クワピス監督の前作の「旅するジーンズと16歳の夏」がむっちゃ好きなんじゃ。ああ言う青春物語を期待して行くと確実に肩透かし喰らうけん注意じゃ!(笑)。あくまで今回はお気楽娯楽コメディってことで。エンドロールが意外と面白いです(笑)。

329■オリヲン座からの招待状
オリヲン座っちゅうのは映画館の名前じゃ。古びた映画館を経営する人とそれに関わる人々のハートウォーミングなドラマじゃ。みなさんご存知の通りわしは映画が大好きじゃ。じゃけん映画へのリスペクトを高らかに謳っておる作品にはからっきし弱いんじゃ。結局は最終興行までの回顧録みたいなストーリーなんじゃが「誰かがずっと経営を続けてくれりゃあええのに・・・」と思いながら観たわ。

330■Candy キャンディ
麻薬ジャンキーのあるカップルの物語。出会いからその顛末までが描かれちょる。「天国」「地上」「地獄」って三つに分かれておったけど、麻薬をやって二人愛し合って働きもせず自堕落に生きるのが天国なんかのう。そーゆー天国はわしにはピンと来んかったけど、二人の場合あれが最高の時間じゃったんじゃろね。しかし、その後訪れる結末はその生活がもたらしたものなんじゃ。辛辣さを含んだ恋愛映画ってところかの。

331■タロットカード殺人事件
ウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンのコンビで舞台はイギリスとなると「マッチ・ポイント」を思い出さずにはおられんね。マッチ・ポイントはかなり面白かった。わし、男じゃけどすっかり女の気持ちで男って最悪、って思うたもん(笑)。で、今作じゃけどマッチ・ポイントほどの出来じゃないけど、まずまずじゃったよ。ウディとヨハンソンが偽りの親子を演じるのがぶちコミカルで楽しゅうてねぇ。かなりコメディ寄りのミステリと思うたらええね。

332■ミリキタニの猫
NYの老いた日系路上アーティストのドキュメンタリー作品じゃ。かなりえかったよ。ジミー・ツトム・ミリキタニさんは生まれは米国じゃが育ちが広島なんじゃ。じゃけん英語も広島イントネーションで親近感が湧いたのう(笑)。時代と国に翻弄された数奇な人生が興味深かった。何より信念とか生き様がスゴイ。「絵画の巨匠」と自称しちょるけど正気絵自体はそこまでじゃないと思うんじゃ。でも魅力的じゃったよ。一応ポロックとか交流があったらしいし(笑)。でも一本スジが通っちょる人間はやっぱりカッコイイ。アーティストやクリエイティブな仕事に携わっておる人には是非観て欲しい作品じゃの。
・・・ちなみに、関東じゃと夏の終わりくらいにゃもう公開されちょったんじゃろ?。九州まで回って来るんが遅すぎじゃ!(T▽T)

333■マリア
聖書のキリスト誕生のくだりを素直に映像化しちょったよ。あんまり奇をてらったりせずシンプルに作っておったけん退屈な人もおるかもしれんね。ほじゃけどわしは逆に好感を持ったのう。あと、スタートレック・ディープ・スペース・ナインのドクター・ベシア役でお馴染のアレクサンダー・シディグが大天使ガブリエル役で出ておったよ。周りもアラブ系の濃い顔オンパレードの作品じゃけんね。あのシディグの顔が妙に薄味に見えるのがびっくりじゃ(笑)。

334■転々
面白かった!。好きな感じの作品ぽいなー、とは思っておったけどここまでストライクじゃったとは!。オダギリジョーさん演じる男が「100万やるから東京散歩に付き合え」と三浦友和さん演じる男に雇われるところから始まるなんとも奇妙なお話しじゃ。東京の町をブラブラと散歩する間に起こる色んな出来事はひとつひとつはとても地味じゃ。じゃけどどのエピソードを取ってもそこはかとなく可笑しくて、やりとりの間も絶妙。何回プッと吹き出した事か!。オダギリジョーさん演じる男の心がちょっとづつ変化して行くのもうまかったの。オダギリさんは当たり外れが大きいけどわし的には「ゆれる」以来のヒットじゃの。
わしも町で岸部一徳さんに遭遇したくなったわ!(大笑)。
散歩好きにはたまらん作品じゃ(^^)v

ところで、エンドロールのあとにもちょっとあるけん、最後まで席を立たんでね!

335■呉清源 極みの棋譜
中国と日本に生きた囲碁の名棋士、呉清源さんの半生を描いた作品じゃ。ちょっと惜しかったかのう。雰囲気もええし、呉さんと言う人物に目をつけたのもエラかったんじゃが残念ながらちょっと物語が薄かったんよのう。彼がどんなにスゴイ棋士じゃったのか?と言うのがイマイチ伝わりにくい作りじゃった。囲碁バトルの内容自体をほとんど描いておらんかったんが原因かのう?。映画は囲碁を知らん人も見るけん、と言う配慮しれんけど、この物語を取り上げる以上はそこも正面からきっちりやって欲しかった。

336■ROBO☆ROCK
結構なおバカ映画でわしは好きでしたじゃ。便利屋を生業に適当に生きる青年が半世紀前に開発されて放っておかれた巨大ロボを起動する手助けを頼まれる物語じゃ。おかしなキャラクターが色々出てくるのも楽しいし、何より巨大ロボ「ランド・ツェッペリン」の造形が素晴らしい!。このあたりはさすがアニメのGONZOが初めて手掛けた実写作品じゃの。
諦めておった夢にもう一度挑戦しとうなる作品じゃったよ。

これもエンドロールの後にちょこっとあるけん最後まで席を立たんようにね!

337■ノートに眠った願いごと
デパート倒壊に巻き込まれてフィアンセが死んだ男が主人公。フィアンセのノートに書かれた新婚旅行の予定を一人で辿るストーリーじゃ。その行く先々で出会うひとりの見知らぬ女性は一体何者なのか?ってのが話しのメインじゃの。正直まぁ、こんなもんかのうって言う感想じゃ。想像通りの展開じゃけんね。でもこのテの作品はそのベタさ加減がええんじゃろ?。それが好きな人は楽しめてダメな人は退屈って作品じゃ。わしは・・・可も無く不可も無くじゃったかのう。もうひとつドカーンと何かがありゃあ良かったんじゃけどのう。ちと物足りんかったかの。

338■ディセンバー・ボーイズ
佳作。孤児院で暮らす12月生まれの4人の仲間のひと夏の思い出じゃ。彼らは夏休みに小さな湾の小さな町に預けられるんじゃが、その間に起こった様々な出来事が少年らをちょっとづつ大人にしていくんじゃ。ダニエル・ラドクリフもしっかりと演じておってハリポタのイメージを気にせず観れるよ。青春のノスタルジーに溢れたなかなか良い映画じゃった。最後のほうでちょっとホロリとしましたじゃ。


今回はそがな感じかのう。

なんか頑張ったら年間365作品以上に手が届きそうな感じですじゃ。
こがな機会もそうそう無いけん挑戦してみょうかしら・・・なんて思わんでもフツーに達成出来そうな勢いじゃな(^_^;)

この中のオススメは「ミリキタニの猫」「転々」「ROBO☆ROCK」じゃ。
あと「タロットカード殺人事件」「オリヲン座からの招待状」もまずまずじゃったかの。

時期的にクリスマスじゃけん「マリア」を観るんも悪うはないかもね。




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↑「東京ジョニー・ギター」が「ROBO☆ROCK」のテーマソングですじゃ。ええ曲よ。やっぱりヒロトの声はええわ~♪