ニホンヤモリ(Gekko japonicus)です。技能員のIさんが、学校の資材置き場で撮影しました。
これは何かと聞かれたときに、「ヤモリです…、ん~?」、と、確信を持って答えることができませんでした。ヤモリにしてはずんぐりしていて、体表のウロコも苔を蒸したように立派で、よく知るヤモリのルックスとイメージが違ったからです。
でも、脚はヤモリ。
顔もヤモリです。
今は1月ですから、じつは冬眠の最中で栄養をたっぷり貯めて太っているのでしょう。ウロコがしっかりしているのは、きっと冬の乾燥した気候から身を守るための適応です。
冬季、ニホンヤモリは目立たないところに隠れているから、姿を見ることはありません。今回はたまたま、うららかな陽気に誘われて起きだしてしまったのでしょう。「あれ、やっぱ寒いなあ。」、と、陽だまりで日光浴をして身体を温めているような風情です。
このブログでニホンヤモリを紹介するのは3回目。一昨年の10月には、杉さんが近い場所でヤモリの子供を見つけています。
その時のヤモリと背中の模様とか、同じヤモリかもしれないと思うほどそっくりなのです。事実は確かめようもないけれど、その時のヤモリが成長した姿を見せてくれたのかもしれません。
ヤモリは体色を周りの環境に合わせて変えることができるそうですし、いやあ、ほんとうに似てますね。
越冬中のヤモリを見るのは珍しいから、正月早々、得した気分です。