2008/01/30
これでいよいよ10速になるのか。一線を越えちゃったなぁ。私には贅沢が過ぎるのだけれど、自分の性格からいって、遅いか早いの違いだろう。それならば早い方が良いだろうという判断だった。
用意したスプロケットはアルテグラSLの12t-25tだ。先日、9速のアルテグラを試してみて(その時は10速化は考えていなかった)、すっかり気に入ってしまい、もはやアルテグラ未満のものを選べなくなっていたのだ。
私は、このパーツ選びの傾向を、密かに「パーツ・グレードダウンを避けるの法則」、と名付けている。いつもお世話になっている、とあるデュラエース乗りの方も同じようなことを語っていた。
「一度、デュラエースを味わってしまうと、もう他のものには乗れませんなあ。」、と。
「そ、そんなに良いのΣ( ̄□ ̄;)、デュラエース。それでは一生知らない方が身のためですね~。」
私はそんな会話をしたことを思い出す。私は、禁断の果実の味を覚えたアダムのようにアルテグラを知ってしまった。だからアルテグラ以上しか選べない身体になってしまったのだ。
何はともあれ、10速用アルテグラのスプロケットをフリーに収めると、なんだか違和感があった。
「あれ、普段なら締める時にジョリジョリするのに…。なんだか感触がが違うぞ。」
ちょっと、おや?、と思ったが、10速に換えたのだから、このくらいの差があってもおかしくはない、とも思った。一応、ハブのフリーに、スプロケットはちゃんと収まっているようだ。まあ、これで試してみよう。
その時はまだ、何かを忘れていることに気づいていないおっさん。足りない部品があるのだ。知識としては持っているのだが、応用ができていない。
少し走ってみると、まるで牛乳配達をしている時のような音がする。
カチャ、カチャカチャ、と。
そう、私は小学生の時に親の手伝いで、牛乳配達をしていたのだ。懐かしい。あの頃から自転車に乗っていたよなあ…。自転車には思い出がいっぱいだ。
いやいや、思い出に浸っている場合ではない。何かがおかしい。しっかりとパーツははめたつもりだが、甘かったか( ̄Д ̄;)
私は、あ○ひのにいちゃんの所に行って、相談してみた。
すると、「スペーサーがないっすよΣ(><;)」、と言われた。
「ああ、スペーサー。そうそう、スペーサーをはめていなかった。あったねえ、そんなものが。忘れてましたよΣ( ̄□ ̄;)。」
おっちゃんは、やっとスペーサーのことを思い出した。
「知っていたのに~(ノ_・、)、悔しいなあ。」
↑これがスペーサー。厚さはたった1mmだ。
私は家に帰り、スプロケットの入っていたプラスチック製の芯を調べてみた。
あった。これがなかったからガタがでたのだ。
意外な感じだが、9速用のスプロケットは10速用のものよりも幅があるのだ。なので、9→10速にする時には、スペーサーをはめなければならない。
ハブよ…、アルテのスプロケットよ。ガタつかせてキズにしてゴメンね。私が物忘れが激しいばっかりに(ノω・、) ウゥ・・
悲しんでも、もう遅い。
私は厚さたった1mmのスペーサーをはめてみた。どこかに行っていなくて助かった。
これで良し。しかしガタついたせいで、フリーの山がキズに(ノω・、) ウゥ・・。走りに問題がなければいいが。
スペーサーをはめて走ってみると、あのカチャカチャという音が、きれいに消えた。すごい効果だ。たった1mmの部品なのに。
自転車の整備を自分でできるようになりたいと思って取り組んでいるのだが、時にはこんな痛い目に遭う。しかし、一度決めたことだから失敗しても続けないとね。
昭和40年代生まれのおっちゃんは、何でも自分で解決するように躾られた世代なのだ。こんなことで凹むわけにはいかない。