「自分には無理……」を乗り越えたいときに読む本 | シャイな営業コンサルタントの剛腕な日々

シャイな営業コンサルタントの剛腕な日々

“生涯成長”を信じて挑戦する女性営業コンサルタント長谷川千波の日々を綴ります。

先週の出来事です。
かねてより、親しくさせていただいている書店業界の方が継続してやっていらっしゃる勉強会「本真会」に、

これまたかねてより親しくしていただいている売れっ子脚本家の旺季志ずかさんが招聘されて、

講演をやられることになりました。
長谷川さんも、おいでおいで、と呼んでくださり、お邪魔しました。


旺季志ずかさんは、『女帝』『カラマーゾフの兄弟』『ストロベリーナイト』『特命係長 只野仁』『佐賀のがばいばあちゃん』などなど、他にもたくさんのヒット作を手がけていらっしゃる脚本家さんです。

私も、観てました~。


脚本家の旺季志ずかさんが、なぜ小説を出されたのか、

ドラマの脚本と、小説の違い、

映像化における原作者との関係、

映像ものにできない(困難な)ことと、小説世界ならできること、

短い中でも、興味深いお話がてんこ盛りでした。


とくに、物書きの末席を汚しておるハセガワの印象に残ったのは、
小説は、映像化するにあたっての予算やスポンサー配慮といった障壁がないこと!

昔、まだCGが発達していない頃、

「ターミネーター2」では、ビルをひとつ吹っ飛ばしたとききましたが、

文字で表現する世界なら、お金がなくても書けますね。
あ、でも、誰にでも書けるほど易しくありませんが。。。


また、映像で見せる場合、

小説のように、鬱屈した主人公が、ぐちぐちねちねちと思い悩む心理描写が表現しにくいですよね。
そんなことをしたら、重いだけで、動きのないものになってしまう。
誤解のなきようにいえば、旺季さんは、だから小説はメリハリがないといっているのではなく、
映像には映像の、小説には小説の得意とするところが異なるのだ、

とおっしゃいたかったのだと思います。


私がもっとも好きなある作家さんの小説は

めっぽう面白いし、何度も読み返したくなるくらい奥が深い描写で楽しませてくれます。
しかし、映画になるとつまんない。

重厚作品として、配役は名のある役者さんがつとめるけれど、商業的に成功していないのです。

理由は、わからなくもない。

その、ねちねちぐちぐちが、その作家さんの書く小説の良さのひとつなんですが、

映像には不向き、といった感じなのです。

こんな話をするから、作家さんの名前はいえないですね。(汗)


あとは、脚本家出身で、小説家になられた、故 野沢尚さんのお話もチラと出ました。

とくに、「深紅」 や、「魔笛」 は、描写のお手本です。

もう、新作を読むことはできなくて残念なことです。


いま、出版を機に、講演で全国を飛び回っていらっしゃるので、

どうか直接、旺季志ずかさんのお話を聴ける機会があれば、皆さんいってみてください。


『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』
(旺季志ずか著/サンマーク出版)


「最初の一歩が一番こわいけん。
ほれは見えない橋に踏み出すような勇気がいる。

ほなけんど、踏みしめた足元に橋がかかる。

あとから来るもののために橋をかける。ほれが勇者の使命じぇ」


わかいし(若者)よ。臆病なまま夢をつかめ。おじくそ勇者!」

(第二章より引用)


(文字数の関係で、改行をしています。セリフは徳島弁です。誤植ではありません)


読んでみてください!