避難所運営ゲームやらせていただきましたよ~。3月1日に町会で、危機管理課に防災講座をお願いして、やっていただきました。
最終回はHUG
やってみて、「ぞお~っ」としたのは、その結果並びに経過。

確かにブチあたるケースは、ほとんどが極論。しかし、その基礎知識がない、全くない町会メンバーは「なんとも、まあ」という感じでした。
前提条件で、「やっている日時が発災想定」ですが、そういうことも頭から飛んでしまっている感じ。それぞれに思いを新たにしていただいたであろうことは明らかですが、さてさてこのあとに町会で何をすべきかをやっていかなければなりません。

一方で、その夜の
NHKスペシャルは、東日本大震災の際のヘリコプターからの津波を検証する「"災害ヘリ"映像は語る
~知られざる大震災の記録~」でした。改めてあのときを思い出してしまいました。

さてさて、
HUGに戻りますが、たった3グループを町会内でやっただけですから、それがすべてではありませんが、日頃の勝手知ったる町会員ですから、まだ良いのです。しかし、これが実際の現場ではどうなるんだろうと考えるとなんとも空恐ろしいというか、「ぞお~っ」としたのです。

「『皆さんで、市役所の職員などが来るまでは、運営してくださいねえ~』と言われたって…ねえ~」。私の作業したグループは、何でも「受付」に持っていってしまいました。「受付」がいつの間にやら「本部」になっていたり、看護師さんを重宝したり、バラバラに勝手なことをいいながらゲーム(作業)が進んでいました。こういうことの基礎知識が皆無に等しいのでそれはそれで仕方がないのですが、その日に備えて、それぞれがそれなりの知識を持っていて下さらないと、避難所運営なんてできませんね。できませんね、というよりその会場でも言いましたが「僕は絶対イヤですね」って思いです。

避難所へ非難してくるほどの震災だとしたら、来る人の「精神状態」はいかがなものでしょう。その精神状態を平時までとは言わないまでも落ち着かせて、運営をしていくことができるのでしょうか?ゲームの中でも、家族が「死亡」や「不明」があったりそれぞれが全く違う「状態」におかれている中、全体の運営に関して長けている人が何人かいて、運営をすべしということなんでしょうか?私は35歳から地元を変わらず議員として仕事をさせていただいておりますが、全く自信がありません。せいぜい町会員の半分、100~150世帯くらいならまとめ上げることはできると思いますが、もうそれ以上は、今どきの町会長でも、各家庭の事情に踏み込んでいませんから、ましてや、大災害時だからといって、その個々の家庭に配慮ができても、その配慮の理由をその場その場で開示できるか否かとか、いわゆる「えこひいき」論を乗り切れるか。とか、発する言葉の一つ一つに気をつけなきゃ行けない
NGワードがどこまで自分自身頭に入っているかとか、相手にとって「厳しい決断」「厳しい指示」ができるか否か。考えたらキリがないのです。日頃から備えている職員の補助であれば100%以上の仕事を指示に従ってできるという自信があるのですが、自らが運営をしろと言われたら「すみません。できません」って感じです。

町会独自の避難所を設置して、町会長として「仕切る」のは、問題ありませんが、にわか仕立ての避難所の運営は、厳しいなあと思います。というのは、たぶん自然発生的に長も組織も立ち上がるんです。しかるべき時間軸の中で、自然発生的に。しかし、同じく時間軸で考えると、いくつかの段階を経て、どこかのタイミングで、何かの要因が偶発的に重なったときに、トラブルがあるのではないかと。トラブルがあるのではないかではなく、間違いなくトラブルんですよね。それを、「まとめる、おさめる」という動きになっていくのか、そうでないのかというと、私は、非常に難しいと思っているのです。

ここで愚痴っていても始まらないのですが、考えると、かなりの焦りを感じますね。そうはいったって、私の今おかれている立場で申し上げると、絶対にやらなければならない立場なのですから。