に行ってきました。
市内視察です。ケアリハビリセンター、東簡易マザーズホーム、高根台児童ホーム、高根台子育て支援センター、リハビリテーション病院、医療センターと駆け足で視察をいたしました。

前回のブログの続きです。
今回はリハビリテーション病院からです。
http://www.funabashi-reha.com/をご覧ください。指定管理をしていただいている法人の理事長自らがご説明くださいました。私は初めて話を伺いましたが、なるほど関係者が胸を張っているはずだと思いました。しかし、船橋市役所の面々のリハビリテーション病院を表現するときの表現の仕方は、理事長の本意ではないだろうなと思いました。「長嶋茂雄氏がお世話になった病院を経営している法人」「ホテルみたいに豪華な病院」、極めて残念な表現であると思います。私は、理事長のお名前を拝借して「石川イズム」と言わせていただこうかと思います。

ホームページの病院概要をご覧ください。医療法人の基本理念が掲載されています。これをじっくり噛み締めながらお読みいただくとよいと思います。次に患者さまの権利をお読みください。どちらも非常に簡潔にまとめられているものですが、その一つ一つの意味合いは長年リハビリテーションに特化して医療サービスをしてきた、「自信」と「自負」によるものだと思います。

「サービス体制」をご覧ください。そもそも医療の世界で「サービス」という言葉を堂々と使用する医療機関はあるのでしょうか? 普通はもっともっと大上段に上からの視線・視点で「医療体制」「診療体制」などという言葉での表現でしょう。

なぜ私がこの言葉にこだわるか?
石川イズムはと言っても、たかだか1時間程度しかお話を伺っておりませんが…。石川イズムは完全に超一流ホテルのホスピタリティに通じるものがあると感じました。感じましたというより確信しました。サービス体制のところを見ると「チームアプローチ」という記述があります。これがこの病院のもっとも特徴的なところかもしれません。うまく表現できませんが、「理想のリハビリテーション病院」が、この船橋市立リハビリテーション病院であると思います。

しかし、船橋市と指定管理者との契約関係に問題があるなと感じました。それは理事長のお話の中にありましたが、この日本でナンバーワンの公立リハビリテーション病院を、このすべての水準を維持することは並大抵のことではありません。もっといえば、公立病院ならではの「外圧」は半端なものではないと思います。そもそも、この視察のきっかけも「議会」という外圧でした。議会への充分な説明を避けてきていたというか、当時の議会資料等も見ましたが、非常にアバウト。それをその状況で認めた議会も議会ですが、私はそのとき議会にはおりませんでしたので、当時の委員にお伺いすると、大して議論もなかったとのことでした。

これまた、ホテル業界の端っこをちょっとだけ過ごした私にとっては、痛いほどわかると言うか、どなたでもわかると思うのですが、超一流ホテルがそのホスピタリティを「維持」することはものすごく大変です。

設備の維持、「思想」の維持、サービスの質の維持が最終的な金銭的な安定の維持につながるのですが、こりゃあ並大抵ではないなと思って質問をさせていただいたら、その通りでありました。しかしながら、これは今後行政の側への気遣いを必要とし、なんだか鬱陶しい限りだなと思いました。

行政のトップ、担当部課長、財政当局の部課長、そして議会の理解を得続ける努力をするというのは、そもそもの病院の運営・経営という部分とは異質でもあります。異質であることを承知で応募をし、指定管理者になったんでしょと言われればそれまでです。が、しかし「市民の皆さんの健康を取り戻す」という視点では、そのことに集中していただくことの方がずっと有意義であるとも思うのです。

更には、むしろ私が心配なのは、石川イズムの正式な継承者をどこまで育てられるかということです。私が一番思ったのはそこでした。なぜなら、この病院のこのレベルを「維持」するのってものすごいパワーが必要です。それは同時に「信念」というか「熱意」というか、おし進める方の確固たるものがなければ到底できないことでもあると思うのです。

まあ、私自身は石川イズムを継承していく事に関しては応援団でいようと思います。むしろ船橋市役所内の「内圧」の方が心配です。
そういう意味では、この病院とこの病院の意味・意義を確立するための「船橋市地域リハビリテーション構想」
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-11083080228.html
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-11083093347.html
のシステムがきちんと立ち上がるところまでは、藤代市長に市長職を全うしていただきたいと思います。

もっと言えば、「地域包括ケア」のシステムがきちんと確立されるまでは、ぜひともその先頭に立って事業を推進していただきたいと思うのです。これは本当に大変な事業でもあります。遅咲きの市長ではありましたが、市長職の総仕上げとしてこのリハビリテーション病院を建設、開院し、船橋市民の「健康管理」を日本一のものにするべく動き始めたこの大きな構想に私は敬意を表し、この事業の種をまいたものが芽が出るところくらいまでは、きちんと陣頭指揮をとっていただきたいと考えております。