こんにちは。
mamiです。
今日で2015年も終わりですねぇ。
今年はブログを通して、たくさんの素敵な方々と出会うことが出来ました。
ブログだけではなく、なぅやお庭でも仲良くしてくださった皆様、アメンバーになってくださった皆様、コメントをくださった方々、『いいね』を押してくださった方々、我が家を訪れてくださった方々、本当にありがとうございました。
一年前の今頃は二次の世界すらも知らずに過ごしていたのに、今ではすっかりどっぷり肩まで浸かるくらいに楽しませていただいております。
右も左もわからずに飛び込んだ私を優しく受け入れてくださったみなさまには感謝してもしきれません。
楽しい企画にも参加させていただきました♡
私にとって本当にかけがえのない、大切なものになりました。
そんなお礼の気持ちとこれからもどうぞ宜しくのおねだりを込めて、今年最後のSSを書いてみましたので、お時間がありましたらご覧になってくださると嬉しいです。
あっ、相変わらずの拙さですが、ここに来てくださるお優しい方々なら許してくれます………よね?←おねだり( ̄▽+ ̄*)
それでは、良いお年をお迎えください
(*˙︶˙*)ノ
~おねだり♡前編~
『ずっと…最上さんのことが好きだったんだ』
『私も敦賀さんのことが大好きです』
偶然が重なって突然の幸運が俺に舞い降りて来た。
俺とキョーコの交際が始まったのは、秋もだいぶ深まり11月も後半に入ろうという時期だった。
***
「社さんお願いがあります」
「ん?」
キョーコと付き合い始めて一週間が過ぎたころ、俺は社さんに一つの頼みごとをした。
それは、今までの俺からは考えられないような内容で…。
「年末年始、俺とキョーコに一週間くらいの休みをください!!」
「はぁ!?」
開いていたスケジュール帳を落としそうになりながら、社さんが驚く。
「社さん…メガネがズレましたよ」
「おっと…。いやいやっ!メガネはいいんだよっっっ!……お前、自分のスケジュールの詰まり具合はわかっているだろう?」
「はい」
「一週間て…。半日や一日調整するのとは訳が違うんだぞ。しかも来月……もう少し早く言ってくれればまだ…」
「すみません。付き合い始めたのが最近なもので…」
社さんなくしてはこの計画は実現しない。
どうにか協力してもらわないと。
「年末年始にキョーコと旅行に行きたいんです。せっかく付き合うことが出来たのに、二人でゆっくりする時間もなくて…」
キョーコ曰く子犬のような目で社さんにおねだりをしてみる。
「う~ん…。ようやく纏まったお前とキョーコちゃんの為にも、お兄ちゃんとしてはひと肌脱いでやりたいところだけど…。なにせ、時間がなぁ……」
チッ。子犬攻撃……社さんには効かないか。
確かに俺の詰まりに詰まったスケジュールを、一か月後に一週間も空けろなんて無茶なお願いなのは承知している。
更にはキョーコのスケジュールまでなんて…。
「社さん…。俺が恋人らしいことをしてやれないばっかりに、キョーコに愛想を尽かされたらどうしてくれるんです?」
社さん曰く闇の国とやらの住人の顔で脅してみる。
「ひぃっ!……いやいや、キョーコちゃんはそんなことで愛想を尽かすような娘じゃないだろうがっ」
チッ。さすが社さん、キョーコのことをよく理解しているな。
それじゃあ、これならどうだ?
「すみませんでした。いくら社さんともあろう敏腕マネージャーでも、俺のスケジュールとキョーコのスケジュールを一週間も空けるなんて流石に無理ですよね…」
チラッ。
「さすがに無理ですよね…」
二回言ってみた。
最終手段、社さん挑発作戦。
「そっ、そんなことないぞっ!今までどれだけお前の恋の為にスケジュールを調整してきたと思ってるんだっ!俺にできないスケジュール調整はないっ!!」
よしっ!!
「それじゃあ、社さんお願いしますね」
丁度いいタイミングでスタッフが呼びに来たので、スタジオへと向かった。
***
「え??旅行ですか?」
本日の仕事を終え帰宅するなり、マンションに来ていたキョーコを旅行に誘った。
「そう。年末年始、俺もキョーコもまとまった休みが取れそうなんだ。
どこか旅行にでも行ってのんびりしない?」
「私はともかく、大丈夫なんですか?その…敦賀さんのスケジュールでまとまったお休みなんて…」
俺の普段の忙しさを知っているキョーコが戸惑うのは当然。
「今日、社さんに調整を頼んだんだ。俺とキョーコの休みを数日合わせてくださいって」
「本当ですか!?……でも、いいのかしら」
尚も躊躇うキョーコに、俺は彼女の手を両手で握り、捨てられた子犬のような目で訴えた。
「それとも、キョーコは俺と旅行なんてしたくない…?」
「うぅ…(その目は反則よぉ……)…行きたいです」
よしっ!!
それじゃあ決まり!とキョーコに笑いかけ、早速PCを立ち上げ旅先を探す。
スケジュール調整の影響で、普段ぎゅうぎゅうのスケジュールが休みの前後は更にパンッパンに膨れ上がるだろうけれど、キョーコとの初旅行のことを想えば、それすらも易々と熟すことができそうだ。
嬉しそうにPCの画面を見ている愛おしいキョーコに顔を寄せて、俺も画面をのぞき込んだ。
∞∞∞∞***∞∞∞∞
お年始へと続きます~。