『脅威に反応する際、生き物には戦うか、逃げるか、凍りつくかの選択があります。これらの反応は有機体のひとまとまりの防衛システムに属しています。逃走反応や戦闘反応が妨げられたとき、有機体は最後の手段である凍りつき反応を起こすため本能的に収縮します。有機体が収縮すると、逃走か戦闘かを実施することで解放されたであろうエネルギーは増幅され、神経系の中に閉じ込められてしまいます。(p,118)』

『動物の硬直反応は、ふつう一時的なものです。彼らは硬直反応に入り、そこから出てきます。人間の硬直反応は、そのままでは簡単には消えません。なぜなら、神経系の中に固定された過剰エネルギーは不安や恐怖といった感情によって閉じ込められているからです。その結果、恐怖と硬直の悪循環がおこり、硬直反応の自然な完了を妨げます。完了できない硬直反応はトラウマ症状を作り出します。恐怖と激しい怒りが硬直反応の発生に関係したのと同じように、今度はトラウマ症状が硬直反応の継続の大きな原因となりますーたとえ現実にはもう何の脅威も存在していなくてもです。(p,120)』

上記はピーター・リヴァインの著書『心と身体をつなぐトラウマ・セラピー』(雲母書房 刊)からの引用です。

初版は2008年の発行。10年が経ち、ポリヴェーガル理論と出会い、そしてようやく彼の本と出会うことが出来ました。

乳幼児期に原因を見つけることは絶対に出来ない、前世療法を受けたいと真剣に願ったほどの強すぎる恐れ。

これほど納得出来る説明に出会えるときがくるとは思っていませんでした。

 

 

間違いなく、私は半世紀ちかくもの間、乳幼児期に生じ解放されることなく閉じ込められてきた過剰なエネルギーによって振り回され、それを少しずつ解放するという長い過程を歩いてきました。

 

あくまで私の場合ですが、小学校の高学年で発症した強迫性障害も、乳幼児期のトラウマがなければ、あそこまで激しくなることはなかったと確信しています。

 

強迫性障害を発症する人の性格というものも時々目にしますが、それさえも、過剰なエネルギーを封印し続ける為のものだとしたら…。

 

再びあくまで私の場合はですが、ホルモンの変化する思春期という時期が強迫性障害の発症に関係していたと思っています。

 

過剰なエネルギーを閉じ込めることとなった決定的な出来事が起きたのは、小学校に入る前。

 

思春期を迎える前にエネルギーの解放が出来ていたなら、それ自体が新たなトラウマとなるような強迫観念と強迫行為に翻弄される日々を送らなくて良かったのかもしれない…。

 

そんな思いもありますから、つらつらと自分のことを書いてみたいと思います。

 

次回は、トラウマになった出来事について書いていきます。

 

 

 

 

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