理事会の内部抗争 - 争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

  理事会は多くの人間の集まりですし、相手にするのも凄い人数の集団です。理事会の問題の殆どが「人間と人間の関係」のもつれから起こることになります。
 騒音問題の仲裁に乗り出すと、必ず”両方”が怒りだすから、クレーム処理はやめて下さい!!とか管理人さんに懇願されるはるぶーですが、自戒をかねてしばし「理事会の人間関係」あるいは「理事会の暗黒面」のお話。
 
 
   <理事会における内部抗争の例>
 
 2ちぇんねるで、どうでもいいことで、ペダンチックな神学論争?で争っている2人を揶揄して、よく上のようなアスキーアートが貼りつけられます。
 
 理事長級のコアな理事が熱く喧嘩する場合、その相手は必ず理事長級の人ということになります。そもそも理事会の運営方針などで喧嘩するほど熱くなれる人って出現確率は殆ど0で、マンション住民の9割以上の人は、理事会?なにそれ・・・できれば一生関わらずに済ませたいなと思っている筈で、輪番で理事になったばかりの人からみたら、2人の争っていることは神は何人いるかとかの神学論争に近い。
 
 マンションコミュニティの対談シリーズの最終回(月曜公開予定)にもでてきますが、管理組合役員が、訴訟の被告になるというパターンは殆どの人が思っているよりもはるかに高いです。私は実際に会ったことのある理事長だけで、”被告になりましたぁ!”という話はもう5-6回聞いてます。
 
 さて、訴えてくる相手はというと、理事会に関与したこともない一般の区分所有者にやられたという話はまずなくて、聞いたのはほぼ全パターンが、
 ”元理事が、現理事を訴える” か
 ”現理事が、元理事を訴える”
のどちらかの内部抗争でした。なので理事長の入れ替わりの時にはお家騒動の起こる可能性が結構高い。
 
 与党・野党に分かれて、どちらが多数派をとれるかで内部抗争をして、勝って政権奪取すると訴訟費用を総会で引いて、粛清じゃ~とかで下野した少数派を訴えるとかの組合の話まで聞いたことがある。
 
 「1円払え!」で本人訴訟するとか、別に1円も報酬にはならない理事の地位確認訴訟をするとか、訴訟経済的な合理性は皆無でとにかく「相手に非を認めさせる」ことを目指したメンツの闘いになるのが典型例。
匿名掲示板じゃ、おいおい理事長がやめれば弁護士費用の何百万だか浮くんだから引退しろよ!とか皮肉られながらも、血みどろの戦いを展開します。
 
 特に”野党”になっちゃった少数派が、総会決議などで多数派工作のできる”与党”側に勝つには、総会などの手続き面での不備をついて総会の決議無効で攻めるとか、自治会費に関連しての訴訟のように、全戸自治会への強制加入徴収は”違法である”(不法行為であれば総会議決でも無効ですから) とかの攻め方をするしかないかな。
 数千円返納しろで、最高裁まで闘った事例もあるくらいですから、本当にその案件を解決したいというよりは、相手に責任があったというダメージを負わせるのを狙ってくるので、訴訟をくらいときにはほんの数千円でもありえます。理事会としてはまさか負けるわけにはいかないから弁護士雇って受けるしかない。
 
 なまじ、喧嘩した2人がたまたま能力が高めな場合ほど、核兵器の撃ちあいみたいになって、あとはこんな感じに・・・
  
 <超人級理事2人が相互確証破壊で戦った跡の
   焼野原に残り途方に暮れる輪番理事の一群>

 
 もともと喧嘩をするほどに熱く理事会をやっているのだから、手を組んでいれば仲良く理事会のために力を足し算で使えた2人が、喧嘩してしまえば、差し引き0になるどころか、理事会で喧嘩しているのを見たほかの理事はドン引きしてしまいますから、争った2人の理事会に対する寄与はどっちが勝ったとしても大きくマイナスです。
どっちもいないほうがましであった。。。という皮肉なことに。
 
 ”自分を理事にしなかったのは、規約違反である”という権利確認訴訟を起こして勝ってみたら、誰も理事会にでてこないので、ずーっと出席は半数未満で理事会不成立とかであれば”勝った”とは言えないでしょう。
 
 特に理事長に必要なのは「人間力」だと思う。
理事会仲間と喧嘩するようでは、そもそも理事長に向いてない。
 
 管理の知識とか、建築の知識とか、なんらか専門的な強みを持っていたとしても、それをマンションを前向きに進める方向に使えなければ全く意味がない。
 
 なまじ、法律に詳しいとかで、下手すりゃ管理士試験に通ってしまうような人物が、その知識を《理事会の足を引っ張る方向》に使うのが一番たちが悪い。これなら、理事会なんか一切やらないで議決権行使書におとなしく〇×だけつけていたほうがましです。
結構詳しいんだからひとの足を引っ張るようなことしなきゃ激しく貢献できるのに、マイナスにしか寄与してなくて、しかも当人にその自覚がないのが痛い。
 
 理事会がなんとか進んでいきたい方向があって、それをサポートできるボジティブな方向で、さすが○○さんがいると百人力ですとか言われる方向に知識や専門性が使えなかったら、その人の存在意義は認定し難いと思います。
 
 まとめ:
 
〇 理事会理事は、絶対”中で”喧嘩をしてはいけない
  (喧嘩したければ売主と瑕疵保証とか、活躍の場はあります)

〇 なまじ、規約だの、会計だの、建築だの”士業”的知識に詳しい人ほど、
  「人間力」を欠いた状態で理事会に入るのは害のほうが大きい。

 
  .... はるぶー向いてないじゃんとか言われそうですが、実際
     あんまり向いてないので理事長はずっとやってないんですよね。

 
 続きます。
どんなきっかけで、憎みあいが発生しちゃうのかの典型事例と、その防止方法について。 
 
 
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