ミニショップの廃止(4) - 立地の不利 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 その(3)では、うちのマンションの例 ミニショップにお客がくると300円、
よくあるタワーのラウンジサービスの例 コーヒー1杯1000円ってのを紹介した
ところまで。
 
 この2つ両方とも全く同じように経済的には合理性がないように見えるけど、
私は切るなら前者からかなぁと思う。タワー特に高層階であることのメリットは
”眺めがいいこと”の1点に尽きているわけだから、高層ラウンジでお茶できる
ことは、まだ実質的な単価が高くても付加価値として、資産価値維持に
つながっている可能性があるかなぁと思わないでもない。
 
 なんでも数字に換算して良し悪しを判断する私、妻にやりこめられたことが
あるんですが、それは
 『あんた高層階が好きみたいだけど、眺めがいいだけで値段の差に
  合理性はあるの?』

ってもの。
 
 確かに、タワーって一番眺めのいい向きの高層階と、お見合いだったりする
低層階で、坪30-40万は値段の差があるのが普通。平均的な75平米23坪程度に
焼きなおすと、ざっくリ向き(日照ではなく何が見えるかで決まる)+階数で
お値段は700-1000万程度は違ってくる。
 30年住んでも1万日程度ですから、1日の眺望代のコストは700円-1000円。
よく低層階に住んでいる人が”景色は3日で飽きるから”とかいいますけど、
まぁ実際には飽きないとしても、毎日ほぼタバコ2箱分の値段の差に見合うだけ
気持ちがいいかどうかは定かではない。
 
# その話、お台場の観覧車だかに妻とのっかったときに900円だかを高いな
これとかいったときに、タワーに住んでいるコストを計算してみろとかで、
妻にやりこめられたもの。お台場の観覧車は100mちょっとの高さですから
まぁ30階超えとかのタワーに住んでいる人は毎日、900円とか払っても差額を
眺望料として払う価値があるともいえるし、毎日観覧車に900円払って乗る人は
いないという言い方もできる。 まぁこれがちょうど半々でいるから、1000万近く
高い高層階にも、安い低層階にも同じように要望書が入るわけで、資本主義の
原理にしたがって値段つけされているといえなくもないでしょう。
(実際には、不動産はほんのちょっとしかよくないものを、すごくいいように
錯覚させて売りつける商売なわけだけど...私自身も20階超えに住んでいるしな)
 妻がいうには、『この観覧車一緒にのるのはひさしぶりよねぇ』だそうだけど
私は、誓って生まれて初めて乗ったぞ。妻は一体誰路一緒にのったのであろうか
とツッコミたくもなったが、直前にやり込められていたので、ふてくされて黙って
いたのであった。今度また間違えたらつっこんでやろ。

 
 こう考えれば、まだ天空から下界を見下ろして、お酒でも飲みながら
 『ふふふ人がゴミのようだぁ』(微妙にアニメのキャラクターが入ってますが)
とかやるのであれば、その1人あたりコスト750円ってのもありえない話では
ないでしょう。
 
 一方で、ミニコンビニはどうかなぁ...別にマンション内で買ってもかわなく
ても製品としては同じものだから差別化はつけにくいわけで、やっぱり平均
購入アイテム数1.6、顧客数1日90人の店をフルタイムの店員2人で切り盛り
ってどうみても人の無駄にしか見えない。
 
 うちのマンションのミニコンビニは、エントランス入ってすぐのとこに
あるから、結構使い勝手がありそうに見えるんだけど、
いくつかの悪条件が重なっていて、実際には利用頻度があがる見込みは
非常に低い:

 
● うちのミニショップは、完全にセキュリティラインの内側にある。
 よくある下駄ばきマンションのコンビニのように外部に開放されていない
 のでわずか500戸1700人のみを相手に商売するしかない。
 
● うちのマンションは駅から遠い側にエントランスがあって
 (もろもろの近隣協定の結果、高層棟を駅と離れた側に配置してるせい)
 住んでいる人の半数近くはエントランスを通らないで帰宅する。
 
● 駅からの帰宅途上(徒歩4分)に3箇所のコンビニがあって、うち
 2箇所は、マンションの隣の交差点の角で面積も贅沢に
 つかっている大型店舗で、ともに一日50万円をはるかに超える
 売り上げがあると推測される。
 
● さらにマンションの正面の道を渡った先にはマツキヨが営業していて、
  飲料などのまとめ買いはそちらが圧倒的に安い。
 
● うちのミニショップはまさに”ミニ”ショップで、面積が30平米あるか
  ないか、平均的なコンビニに比較すると3割未満の売り場面積で、
  多彩な品ぞろえの確保は困難である。
 
 
 実は、ミニショップに関しては、『アスク』だけがぼったくりなのかと
思って、病院内のミニショップなどの運営であちこちでよくみる『シダックス』
(カラオケチェーンのあのシダックスですね)にも相談して相見積りをとった。
 
 電子マネーや、新聞雑誌などの扱いに、弁当・おにぎりなどの日販品を
導入はできるけど、店員一時間あたりの補助金額は同じ程度にしかできない
ということで、まぁ見積もりは出してくれたけど、及び腰だった。

 『シダックス』さんは、実はうちに実際に店舗スペースなどを確認にくる
前に1-2時間かけて周辺のコンビニなどに届いている弁当の数なんかまで
チェックしてきていて、この周辺環境では勝ち目はないですから、ちょっと
受けられないですねというのがご意見だった。
さすが見るとこ見てるな。。。と思った。
 
 アンケートは全部で4回実施しているんだけど、なかには、なんで補助が
いる家賃をとれという意見もとても多い。さて、売上をもしも何倍に上げたら
せめて補助金をカットにできるのかな??ってんで、シダックスさんが近所の
コンビニに届いている弁当の数なんか気にしていたので、典型的なコンビニの
面積あたり、1日あたりの売上(とその概算方法)を調べてみたのでした。
 
まだ続きます。
 



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