総会での”総会屋さん”対策 -4 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 総会で延々と質問する人をできるだけ水際までいたらずに食い止める作戦。
 
[1] ”ガス抜き”作戦
 
 理事長とか理事とかやっていると、理事会などでうんざりするほど議論
しているから、なんか一般の区分所有者の人も十分に参加の機会を与えて
いるかのごとく錯覚しやすいんだけど、実はたいていの人にとって理事会に
直接なにか意見を言える機会は総会の時しかなかったりする。
 日頃から委員会制度を立ち上げて、委員会には誰でもきて発言も可能ですよ
とか、特に大事な決定事項(修繕計画の変更とか、本気モードの工事関連、
管理会社の変更や、修繕積立金など各種”値上げ”案件など)は何回かに
分けて説明会を開催するなど、いいたいことがエネルギー充填120%状態で
たまらないようにしておくことは効果がそこそこある。
 
#やろうがやるまいが総会屋になる人はいるけど、これ委員会で半年に
わたってずーっと議論してきたし、説明会もやりましたよねっていうのは
”暗に”もう総会の議案になっちゃって、Yes/Noで決めるしかなくなっちゃう
前になんで参加してなかったの?と言える効果はある。

 
 特に総会の直後に、割とオフレコっぽい質疑タイムを設けて、議案と直接
関係ないことでもなんでも質問OKよ、理事会執行部もざっくばらんにオフレコ
でお応えしましょうってな感じだとものいいやすいでしょう。
うちは、”総会閉会宣言あと”の質疑応答は、どっちも議事録はとりませんよ
ってのを次回から提案してみよーかなぁとか思っている。

 
[2] あなたやりません?と本気で勧誘する

 
 総会で、いろいろと発言して注文の多い人には2通りのパターンが
あって、見分けかたは簡単。
 一番効率敵な”敵”の消去方法は
味方にしてしまうことで、これは理事会の場合でもそうです。

 
 『そこまでこの問題に関心があるのでしたら、ちょうど委員会でずっと
検討していますから(委員会を立ち上げるでもよい)あなたも実際に参加
してやってみませんか?』

と聞いてみましょう。
 
(1) 本当に参加してくれるなら受け入れる。
   当人も参加した委員会の結果なら本人にも責任が次回以降生じますから。
  当事者になっていただくのが一番吉でしょう。
   ーー なにせリタイヤしたてで、直前まで会社とかで部下とかをどなって
   いたような人が多いせいでしょうか。”威張りなれている”上に
   ”無駄に元気”なので、そのパワーが理事会に向けられるとやっかいですが、
   営繕委員会なんかに入っていただいて、アフター工事なんかをちゃんと
   やってくれない売主や、きちんと管理しない管理会社にその怒りをぶつけて
   いただくと、理事会にとって、『波動砲』のごとき主力兵器に化ける可能性が
   ある。(私は宇宙戦艦ヤマト世代.... )
    このパターン2人ほど、実際に理事会直属の委員会にうちではひき
   こんでいて、余ったエネルギーは、売主いじめなどに使って頂いてます。
 
(2) いや私は忙しいから無理だとか言い訳する場合には...
   ーー クレームつけるだけで、自分ではなにもしない/できない人間である
  ことが、総会の場で全員に明らかになるわけなので、そこで、
  『いやぁ。。。暇な人が首都圏で新築のマンションを購入可能なほどに
   世の中甘くないと思うんですけどねぇ。。。』 
とか一言いってさくっと
  採決に移行しても、まぁ周りの人はあんまりひどいとは思わんでしょう。
 
  当人がやる気があるかどうかを聞くのは基本ですが、いろいろ言われて
  ”そこまでいうならおめーがやれっ!”とか切れている理事長も多いだろう
  けど参加するならその受け皿をきちんと用意した上で、”本気”で勧誘する
  のがポイントです。 総会ではクレーマー扱いされていた人が案外大化け
  した例はあります。
 
[3] ”議案は議場での修正はできない”ことを理解して頂く
 
 
 延々と、その場で議案を修正しようとする人などに有効な手ですね。
 うちのマンションだと、総会はの参加議決権は95%程度に達してますけど、
 実に80%近くが、”委任状”あるいは”議決権行使書”での参加。
 
  議案になにを決めたいですと全部書いてあるから、事前に”委任”
 あるいは”議決権行使”が可能なわけで、 動議の採決や、提出すみの
 議案のわずかでも修正ができるわけではないですね。
  ーーこれは、既に6割が議決権行使で賛否を表明すみで、たとえ1文字
 でも議案そのものは修正できませんといえば、まともな人なら理解して
 もらえるでしょう。
  
  うちでは、議案そのものの修正は、議定では絶対にできないこと、動議提出
 しての採決はありえないことを、総会の最初の説明部分(採決の方法などの
 説明を行うところ)で先にきっちり説明してから、個別の議案の審議に 
 入ります。
   総会まで議案としてでてきたら Yes/No のどちらかで採決するしかないんだ
 ってことを納得してもらうためには、前もって、その議案の内容がどのように
 決まっていくのかの過程をきっちり広報してあることが大事
で、これ、
 大事な案件は、全戸投函の『理事会便り』に
   (1)  検討を○○月の委員会に諮問した
  (2)  ○○月の委員会で諮問に対して検討を実施、提案をまとめて答申
  (3)  △△月の月例理事会で、その方針通りに議決、総会提案を決定
  (4)  ××月の理事会で、議案の最終案について検討する
 ってな形で、どこで理事会としてひっくり返せなくなったのかを明確化
 した広報を実施してます。
 
  さすがに何回にもわたって全戸投函された2ページそこそこの理事会便り
 に書いてあれば、『見てないからここで始めて文句をいう』はちょっとないよな
 と、その人以外の皆が思うならそれでOK。

 
  この下準備と、総会冒頭での告知があれば、発言は、反対意見の表明なら
 まぁいろいろとご意見もあるでしょうから、質問がで終われば採決するから
 反対でよろしくで構わないわけで、総会で大事なのは、賛否に関わるような
 重要な”疑問点”で、議案集に説明がないものを予め消しておくという作業
 だということがわかります。
 
  まぁ、3年で7回総会やったけど、堂々めぐりで質問だの反対意見だのが
 でて総会の時間が無駄に伸びてしまっていたのは最初の1年ちょっと程度かな。
 
  一言でまとめてしまうと、総会における”総会屋さん”対策は
 『正面から受け止めず、柳のように受け流すこと』 につきます。

 怒ってるなぁとか、ほかの人にわかるように顔真っ赤にして言い返すとかは
 絶対やっちゃだめですよ。どんどん泥沼化します。
 
  一応おしまい。気がむいたら失敗・成功の事例紹介などちょこっと追加。


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