専門委員会の設置(2) -設置のご利益 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

  専門委員会を設置するご利益はいくつかに大別可能だと思う。
わざわざ”理事会”から”詳細検討部分”を切り離すわけだから、理事会とは
役割上で相補的なものが望ましいというのが私の考え。
 
 よくあるのは、10年程度ずーっとやっている営繕委員会の委員長が、なぜか
理事長より威張っていて、なんで俺様の連れてきた業者で大規模修繕工事を施工
しないとか、理事会との対立構図になるというもの。
 諮問委員会として答申する以上の権限を制度的に与えていなければこんなことは
起こりえないわけで、なにをお願いする一方で、なには理事会がやりますという
棲み分けを予め考えてからスタートしないとせっかく作ってもろくなことには
ならない。
 
 うちで委員会制度を設置した理由は以下の4つ:
 
 
[1] 理事会の拘束時間の削減
 
 詳細にあーでもないこーでもないと検討する時間って必要だけど20人で
やるようなものでもない。典型的な例が、”キッチンスタジオ”にそろえる
備品類とかで、たこ焼き機の配備はどうかねぇなんて案件を理事会で20人で
審議するようなものではないでしょう。
 こだわりのある人を募って(フィットネスルームにTVがほしいとかがあった)
その人がせっせと見積もりをもってくる委員会を作って、その委員会に年50万で
備品・消耗品の整備を考えてくれと諮問して結果を承認したほうが楽です。
 
[2] "理事長"の過度の負担の軽減
 
 うちのマンションの組織図は以下の通り。

役員の配置


 
 うちのマンションの委員会は主に3つあって、全部別々の副理事長に
ぶら下がっている。
総括して、答申結果(提案や、予算執行を伴う議決要求の
持ち帰り)の理事会への持ち帰り義務を負っているのは”副理事長”。

 理事長は、基本的に専門委員会への出席義務はありません。
 3つの委員会が殆どの資料を作成するので、理事長が理事会のために作る
のはその理事会で審議する内容のレジュメ1ページ。議事に専念可能です。
(3-4の委員会が月に5回程度の会合を開くので、理事長がでてしまったら
理事長はフリーな週末がなくなってしまいますからね;1-2期の私が
そうだったけど、望ましいスタイルではない)

 
[3] 継続性の維持

 
 とくに営繕委員会だけど、建築士資格をもっていて10年程度やっても
いいけど、建物に関係ないことや総会なんかで毎年ずっと拘束されるのは
きついから、建物だけ扱う委員会を立ち上げてくれろいう明示的な要望が
ありました。 売主と専門知識で、ここは無償で直すとこでしょ!とか
闘ってくれる人は常時必要だけど、理事とかで重い役職で起用すると、
1-2年で疲れたーでやめちゃうことになりかねない。 
委員会側に常設の委員として入っていてもらって長期にアドバイスを受け
られるほうが有利です。
 うちのマンションは現状、立候補優先で2-3期と務めることもできる
けど私以外にそれをやった人がいません。ほぼ毎期理事全員入れ替えを
仮定した上で、検討の継続性を保証する仕組みは必要かなぁと。
 
[4] 関心はあるけど、重い責任は負いたくない人への参加の途をつくる 

 下手に建築士資格をもっているなんていってしまうと、どうしてもマンション
全体から”頼られすぎる”ことを警戒する人は多い。
 うちは理事の側は、理事会でも発言や、個別議案への賛否が全て議事録で
公開されるなどで、まぁ理事は議決に責任がありますからあるていどそうする
しかない。(役員報酬は理事会出席ベースだから、誰が出席していたかは
公開義務があるし)
 
 一方で、委員会は、答申するだけで、それをみて議決するのは理事会と
すれば、答申結果に”責任”を負う必要はないですし、個別の委員会の
議事録は公開しませんから(公開を必要とする”報告”内容は全部
委員会報告で、副理事長から、”これを理事会で読み上げたことにして
ください”として提出、Wordなどからそのまま拾って議事録に載せるので
問題ありません)誰が委員であるかという点も公開の必要がなく匿名性は
維持可能です。


 これらを確保できた上で、できるだけ”理事”と”委員会だけの委員”
に役割・権限などで直交性があるように細則を制定していきました。

続く。

 
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