結構知り合いから質問とかきたもんで(´・ω・`)






雛人形は、災厄を人形(ヒトガタ、人の形に紙を切ったもの)に移して川や海へ流す「流し雛」がルーツといわれている
これに人形遊びや節句の行事が結びついて、現在の雛人形の形になったらしい






現在の雛人形は、人形遊びの意味合いとして単に宮中の殿上人を表していると言われているが

おっさんの個人的な解釈はちょっと異なる



男雛(天皇・親王をあらわす)はその子の将来の伴侶となる男性、女雛(皇后・親王妃をあらわす)はその女の子自身、三人官女(真中は既婚者・年長者をあらわす)や五人囃はその子の人生を豊かにしてくれる友人・知人を、左大臣(知恵をあらわす)・右大臣(力をあらわす)はその子の先生となる人や守ってくれる人をあらわしていると考えている

その子のみならず、将来かかわりあいになる人々の災厄を身代わりとして受けるものが雛人形である、という考えだ


あくまでおっさんの個人的な考えなので、「それは違う」「そんな意味はない」という意見も当然ある

そういった意見があることを承知の上で、個人的な考えを書かせていただいてるのでご容赦いただきたい





雛人形の鼻が欠けたり腕が折れたりして、「不吉なことが起きないかしら?」「祟りがないか心配」と修理のご相談に来られるお客様が多かった
上記の個人的な解釈を説明した上で、「身代わりとなってくれたのでしょう、大事にしてやって下さい」と話をすると、お客様は一様に安堵した顔をされたものである
「身代わりとなってくれたお礼をかねて修理したい」というお話も多く、きれいに治った雛人形を喜んでいただける姿が修理の励みになったものである





さて、雛人形の選び方のコツであるが




「考えるな、感じろ」である(´・ω・`)




京雛がいいとか江戸雛がいいとか、安物は選ばないほうがいいとか着物の生地だとか色々意見もあるようだが・・・・・
高級品だからということで買えばいいって訳じゃないと思う


一品物だろうが量産の石膏物だろうがプラスチック製だろうが、化粧は手作業がほとんどである
おのずと表情も違ってくる



予算や飾りの好みもあると思うので、希望の範囲内の雛人形を一通り見る事




女雛と目が合った時に、怒ったり泣いているように見えたら相性が悪い
微笑んでるように見えたら相性が良いと思って下さい
この子が将来、こんなお顔になりますように・・・・・と思って買うのも良しです

そう感じるものがなかったら、迷わず次のお店へ・・・・・




これもあくまで個人的な意見なのでご容赦いただきたい





あと、「母親から生まれたばかりの娘へ雛人形を渡すのは、母親の厄が移るからやめたほうがいい」という意見は気にしなくていいと思う

昔からある大きな商家や名家は、雛人形を代々伝えてきた家が多い

むしろ雛人形に「この子も守ってやって下さい」と礼を尽くす事が大事ではないかと思う

人形にも魂がこもってる・・・・・と感じているならなおさらだね(´・ω・`)








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